「守備型捕手」からの脱却へ 西武炭谷、プロ12年目の開眼
森が存在感発揮も…「守備型捕手」からの脱却を印象付けた炭谷
チームは2013年のドラフトで、炭谷と同じく強打の捕手として活躍した森を指名。炭谷は正捕手の座こそ譲らなかったが、森は指名打者や外野手として打力を発揮。2016年終盤には捕手への再転向が決まったため、先発マスクを譲る機会も増加した。
しかし今季の炭谷は、ついに打撃覚醒の兆しを見せる。出場試合数は104試合にとどまったものの、打率はこれまでの自己ベストを大きく上回る.251を記録し、本塁打は自己最多に次ぐ5本をマーク。クライマックスシリーズファーストステージ第1戦でも4打数3安打2打点の活躍で勝利に貢献した。チームにとって重要な大舞台で勝負強い打撃を見せ、「守備型捕手」からの脱却を印象付けている。
あとは打撃だけ、と表現されることも多かった炭谷にとって、今季は確かな手応えをつかむ1年となったことだろう。守備だけでなく、打撃でもチームを救う捕手になりつつある炭谷のバットに、今後も要注目だ。