兄・剛裕は現役引退 将来を嘱望された堂上兄弟に見るプロの世界の厳しさ

兄・剛裕は2014年オフに中日を戦力外、巨人へ移籍

 そんな堂上兄弟が、そろって一軍でプレーしたのは2010年のこと。兄は左の代打の切り札、そして4番目の外野手として、58試合に出場して97打数24安打2本塁打17打点、打率.247を記録。弟は主に二塁手として82試合に出場し、259打数68安打5本塁打30打点、打率.263をマークした。ちなみに、中日で兄弟選手が同時期に一軍でプレーしたのは、1954年の田原基稔、田原藤太郎兄弟、1969年の江藤慎一、江藤省三兄弟、1988-90年の仁村薫、仁村徹兄弟に続き4組目のことだ。
 
 兄の剛裕は2012年にキャリアハイの85試合に出場。だが、平田良介や大島洋平らの台頭もあって徐々に出場機会が減少。2013年は44試合、そして6試合出場に終わった2014年オフに戦力外となった。2015年は育成選手として巨人へ。キャンプ中に支配下契約を勝ち取り、この年、主に代打として59試合に出場し、98打数27安打3本塁打13打点 打率.276を記録した。

 2016年も代打を中心に出場したが、46試合で48打数8安打2本塁打6打点、打率.167にとどまった。そして、2017年の今季は1軍出場はなし。オフに戦力外通告を受けて現役引退を表明し、14年間に及ぶ現役生活にピリオドを打った。1軍での通算成績は407試合646打数167安打15本塁打86打点、打率.259だった一方で、2軍の成績は812試合2462打数711安打42本塁打306打点、打率.289。2軍では好成績をマークしていた。

弟・直倫は今季ルーキー京田にポジションを奪われる

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