新ポスティング制度大筋合意と米報道、大谷のポスティングは最速12月2日か
新制度の有効期限は3年、今オフの譲渡金は旧制度を採用も来季以降に変化
佳境を迎えていた日米間の新ポスティング制度の折衝で、MLB、NPB、MLB選手会の3者が大筋合意に達したようだ。NYの地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者がツイートしている。
米国東部時間21日午後8時(日本時間22日午前10時)を期限とする話し合いが、ようやく結論を見たようだ。シャーマン氏のツイートによれば、MLB、NPB、MLB選手会は新制度の基本合意に達し、あとはMLBオーナーの承認を待つだけだという。承認手続きには10日間を要する見込みで、無事承認されれば、今オフのメジャー移籍を表明している日本ハム大谷翔平投手は、最速で12月1日(同2日)にはポスティングされる。
気になるポスティングの内容も明らかになってきた。フリーエージェント(FA)選手の契約への影響を恐れているMLB選手会の要望により、大谷はポスティングされてから21日間で契約を結ばなければならない。来オフからはポスティング申請ができる期間は11月1日から12月5日までとなり、当該選手は30日間で契約をまとめなければならない。
また、争点の1つとなっていた譲渡金に関しては、今オフは旧制度と同じ上限2000万ドル(約22億5000万円)を採用。だが、来オフ以降は選手の契約額に応じて変動するという。シャーマン記者によれば、来オフ以降は契約が2500万ドル(約28億1200万円)未満は20パーセント、2500万ドルから5000万ドル(約56億2400万円)は17.5パーセント、5000万ドルから1億ドル(約112億4700万円)は15パーセントに相当する金額が譲渡金としてNPB球団に支払われるそうだ。この新たな譲渡金の設定を受けて、NPBは提案していた撤回権を放棄したという。
いよいよ基本合意に達した新ポスティング制度。メジャー移籍という大谷の夢が実現する日が近づいてきた。
(Full-Count編集部)