争奪戦必至の大谷翔平、メジャー各球団に残された“大谷資金”が明らかに
新ポスティング合意で米移籍に前進、MLB各球団に残された“大谷資金”は?
MLB、NPB、MLB選手会による新ポスティングシステム交渉が大筋合意に至り、早ければ12月1日(同2日)にもポスティング申請されると見られている日本ハム大谷翔平投手。今オフ最も話題性が高く、最も魅力あるとされる23歳の“二刀流”だが、MLB労使協定の規則により契約金額が制限される。そのため、大谷のメジャー移籍に際しては大型契約は発生しないが、大谷獲得に向けて各球団が使える金額にはバラツキがある。その金額詳細をMLB公式サイトが明らかにしている。
25歳未満の海外選手と契約を結ぶ場合、メジャー球団は毎年割り当てられたインターナショナル・ボーナスプールと呼ばれる契約金総額の範囲内で行わなければならない。23歳の大谷はこのルールの対象となるため、限られた契約金でマイナー契約を結ぶことになる。
中南米の有望株と契約し、契約金総額の大半を使ってしまった球団や、前年に契約金総額を超えたため、ペナルティーとして今季は1選手あたり最高30万ドル(約3300万円)に制限されている球団も多い。記事では、各球団が契約金として使える残高=“大谷獲得に使える最高額”を紹介している。
30球団のうち最も高額を残しているのがレンジャーズで353万5000ドル(約3億9700万円)。続いて、ヤンキースの350万ドル(約3億9300万円)、ツインズの324万5000ドル(約3億6400万円)となっている。“大谷資金”が300万ドル(約3億3400万円)を超えるのは、この3チームのみ。4番目に高額を使えるパイレーツは226万6750ドル(約2億5400万円)が残っているという。ジャイアンツ、マーリンズ、ロイヤルズ、ホワイトソックス、カージナルス、マリナーズの6球団は、100万ドル(約1億1200万円)から200万ドル(約2億2400万円)が使える。
だが、前年に限度額を超えたジャイアンツ、ロイヤルズ、ホワイトソックス、カージナルス、カブス、ブレーブス、ドジャース、アストロズ、アスレチックス、レッズ、ナショナルズ、パドレスの12球団は、そのペナルティーとして1選手あたりの契約金上限が30万ドルのため、それ以上に残高があっても使うことはできない。
あと2年日本でプレーし、25歳でメジャー移籍をすれば、総額2億ドル(約224億4300万ドル)を手にできるとも言われている大谷だが、金銭ではなく夢を追いかける選択をした。それだけに、契約金の大きさが選ぶ球団を左右するとは思えないが、こういった台所事情を頭に置きながら、交渉の行方を見守るのもまた1つの楽しみかもしれない。
(Full-Count編集部)