ホークス日本一に大きく貢献 MVPに2冠王、強烈だった助っ人の働きぶり
日本一ソフトバンク、今季94勝は福岡移転後最多勝利
2年ぶりの日本一に輝いた王者ソフトバンク。レギュラーシーズンでは福岡移転後最多となる94勝をマークし、実に「45」にも上る貯金を作り出した。シーズン序盤から順調に白星を積み重ね、夏場以降は横綱相撲を展開し、失速した楽天を一気に逆転し突き放した。
終わってみれば、2位の西武とのゲーム差は13.5。8月まで首位を争っていた楽天とは15.5ゲーム差まで拡大した。クライマックスシリーズでも2連敗スタートで冷や汗をかいたが、結果的にみれば完勝。DeNAとの日本シリーズでも、頭一つ抜けた実力を感じさせた。
圧倒的な強さを感じさせたソフトバンクにあって、その強さの1つに助っ人外国人が揃って結果を残し“補強”が大成功だったことも挙げられる。守護神デニス・サファテはプロ野球記録を更新するシーズン54セーブをマークし、シーズンMVPに輝き、ロッテから加入したアルフレド・デスパイネ外野手は本塁打、打点の2冠王を獲得。リック・バンデンハークは13勝を挙げ、シーズン途中に育成契約で加わったリバン・モイネロ投手はあれよあれよと言う間に勝利の方程式を担うまでになった。
ソフトバンクの強さを支えた助っ人たち。その活躍は12球団を見回してもトップクラスであった。ここでは、その外国人選手たちの今季の成績と働きぶりを改めて振り返ってみたい。
◯デニス・サファテ投手
66試合2勝2敗3ホールド54セーブ 防御率1.09
66回34安打11四死球3被本塁打102奪三振 WHIP0.67
言わずと知れたソフトバンクの絶対守護神。今季の成績は圧倒的なもので、中日・岩瀬仁紀、阪神・藤川球児の持っていたシーズンセーブ記録を早々に更新した。シーズン中に夫人の体調不良により、10日間の登録抹消期間があり、優勝決定後にリフレッシュ休暇を与えられながらも、前人未到の54セーブに到達。日本シリーズ第6戦ではまさかの3イニングリリーフで日本一決定を導くなど、記録にも記憶にも残る活躍だった。オフにはセーブ王だけでなく、パ・リーグMVP、そして外国人選手として初の正力松太郎賞にも輝いた。