ドラフトでの“的確補強”こそ躍進の原動力 DeNA過去10年のドラフト査定
ほとんどの年で複数の指名選手が主力に成長、今季PSでも多くの選手が活躍
DeNAはここ10年で86人の選手をドラフトで獲得している。顔ぶれを見ると、去年、今年のポストシーズンで活躍した選手が多い。
過去10年のドラフトの実績を振り返ろう。※はNPBで現役。
◯2008年
1位・松本啓二朗 外 早稲田大学・302試119安7本45点 5盗 打率.235※17年戦力外
2位・藤江均 投 東邦ガス・12勝14敗1S45H 防御率4.17 楽天へ
3位・山崎憲晴 内 横浜商科大学・412試171安6本56点 7盗 打率.218 阪神へ
4位・細山田武史 捕 早稲田大学・203試59安1本25点 2盗 打率.171 ソフトバンクへ
5位・小杉陽太 投 JR東日本・6勝9敗0S2H 防御率5.04
1位の松本は期待されたが、レギュラーになれず。今オフ、戦力外を通告された。3位の山崎も戦力外になり、トライアウトを受けて阪神入団が決まった。細山田は1年目88試合に出場したが、ソフトバンクを経て今は社会人トヨタ自動車でプレーしている。
◯2009年
1位・筒香嘉智 内 横浜高・698試705安138本445点 5盗 打率.286※
2位・加賀繁 投 住友金属鹿島・12勝22敗1S71H 防御率3.92※
3位・安斉雄虎 投 向上高(1軍出場なし)
4位・眞下貴之 投 東海大学付属望洋高・1勝1敗0S0H 防御率4.01
5位・福田岳洋 投 香川オリーブガイナーズ・0勝0敗0S1H 防御率5.35
育1位・国吉佑樹 投 秀岳館高・12勝22敗3S14H 防御率3.58※
育2位・小林公太 投 多摩大学附属聖ヶ丘高(1軍出場なし)
この年の1位が、主軸の筒香だった。加賀繁、育成1位の国吉も現役だ。育成2位の小林公太は退団後、女子野球の片岡安祐美と婚約し、話題になった。
◯2010年
1位・須田幸太 投 JFE東日本・16勝19敗1S35H 防御率4.71※
2位・加賀美希昇 投 法政大学・5勝10敗0S0H 防御率4.32
3位・荒波翔 外 トヨタ自動車・511試410安10本96点 62盗 打率.263※
4位・小林寛 投 大阪学院大学・2勝3敗0S1H 防御率3.39※17年戦力外
5位・大原慎司 投 TDK・10勝3敗2S55H 防御率3.26
6位・福山博之 投 大阪商業大学・16勝11敗9S88H 防御率2.75 楽天へ※
7位・大原淳也 内 香川オリーブガイナーズ・1試0安0本0点 0盗 打率.000
8位・鶴岡賢二郎 捕 愛媛マンダリンパイレーツ・24試12安0本2点 0盗 打率.267
育1位・松下一郎 捕 関西外国語大学(1軍出場なし)
現役選手が多いが、活躍している選手は少ない。6位の福山はDeNAでは21試合の登板にとどまったが、2013年に移籍した楽天では、絶対的な信頼感のあるセットアッパーとして活躍している。