日ハム太田「僕は“点”のある方」 飛躍誓う「“オオタ”の知名度で勝ちたい」
巨人から移籍の大田に負けない「先に入ったのは僕ですし」
日本ハムの太田賢吾内野手が29日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円増の年俸690万円でサインした(金額は推定)。
高卒3年目の今季は7月18日にプロ入り後初めて1軍昇格し、40試合に出場した。打率は.171ながら9月7日の楽天戦(東京ドーム)ではプロ初本塁打も放った。
「後半戦から少しだけですけど、チームの戦力になれて、いい経験になりましたし、少しでもチームに貢献できてよかったかなと思います」
初めて1軍で過ごした充実感をそう振り返ったものの、足りないものばかりを感じた1年だったという。
1軍でも通用した武器について問われると「ないですね」と即答。「活躍している選手には足下にも及ばないですし、まだまだ全てにおいて足りてないかなと思います」。1軍生活におごることなく、走攻守に加え、体づくりも含めて全体的なレベルアップを目指す。
チームには今季、名字が同じ読み方の大田泰示外野手が巨人からトレード移籍してきた。未完の大器と言われ続け、今季はキャリアハイの成績を残した大田に対して、同じ“オオタ”としてライバル心を燃やす。
「大田泰示さんが目立ちがち。僕は“点”のある方なのでよろしくお願いします」とテレビカメラに向かってアピール。「先に入ったのは僕ですし、来年は勝ちたいですね“オオタ”の知名度で」と笑い、来季の飛躍を誓っていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)