ベルトランがヤンキース監督面接に好感触「全面的に引き受けるつもりだ」
面接では戦略面や球団の将来的展望について意見
次期監督探しの真っ只中にあるヤンキースだが、最近になって候補に浮上したカルロス・ベルトランが29日(日本時間30日)に面接を終え、「監督としての仕事に献身する」と力強く宣言したという。MLB.comで番記者を務めるブライアン・ホック記者ほか複数の番記者が報じている。
今季限りで現役を引退したベルトランは、メジャー20年という長いキャリアを積む中で、選手はもちろんフロントやファンからも幅広い尊敬を集めた。今季はアストロズと契約し、球団史上初となるワールドシリーズ優勝に貢献。若手選手が集まるアストロズの中で、プレーはもちろん精神的支柱としての役割を果たした。
ホック記者のツイートによれば、2014年から昨季途中まで2年半をヤンキースで過ごしたベルトランは、今季アストロズがヤンキースと対戦した際、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンに今季限りでの引退を報告。力になれることがあったら声を掛けてほしいと告げていたという。それでも面接後に「引退した直後にこんな瞬間がやってくるなんて夢にも思わなかった」と話し、今回監督候補に選ばれた巡り合わせには驚きを隠せなかったようだ。
面接では、チームの将来的展望はもちろん具体的な戦略面についても話し合われたようだ。「この球団の未来は輝かしく思える」と話すベルトランが目指す監督像は「積極的な監督」だという。
「球場に来て試合が始まるのを待つだけの監督にはなりたくない。選手と交流し、常に選手に対して何かを提供できる積極的な監督になりたい」
現役を退いたばかりで選手の気持ちが分かるという利点もあるが、同時に監督経験のなさが弱点であることも知っているという。ホック記者によれば、ベルトランはメジャーでの監督経験を持つ人物をベンチコーチに置く予定だそうだ。
「全身全霊で取り組みたい。ニューヨーク・ヤンキースの監督になることは、多くの責任が伴う。全面的に引き受けるつもりだ。野球選手として、長い間プレーする機会を得ることができた。自分がいい選手であれたように、いい監督でありたいと思う」
かねてより地元メディアでは、キャッシュマンGMは次期監督にアストロズのAJ・ヒンチ監督のようなタイプを求めていると報じられていた。今季ヒンチ監督とともに世界一を経験したベルトランは、一気に最有力候補の一角にのし上がってきたようだ。
(Full-Count編集部)