DeNAから7月移籍の日ハム黒羽根、110万円減も「御の字」 新天地に感謝
DeNAではファーム暮らしも移籍後は19試合出場「評価してもらった」
DeNAから日本ハムにトレード移籍した黒羽根利規捕手が30日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、110万円減の年俸1890万円でサインした(金額は推定)。
DeNAでは昨季からファーム暮らしが続いていたが、7月に移籍後は19試合に出場。プロ2年目の上原のプロ初勝利をアシストして、本拠地のお立ち台にも上がった。更改を終えた黒羽根は「御の字です」と新天地でチャンスをもらったことに感謝した。
日本ハムの若い選手たちに囲まれ、大きな刺激を受けた。「みんな野球に対しての意識が高いんですよ。すごくびっくりしましたね。見習うところもありました。僕も顔は老けているんですけど、まだ全然若いので、他のキャッチャーに負けないように来年以降も頑張っていきたいです」と笑いを取りながら意気込みを語った。
球団からは若手投手陣との対話を評価されたという。「僕はピッチャーとの距離感をすごく大事にしようと思っていて、それがうまくできたかなと。外から見て評価してもらったので、そこに関して良かったです」とうれしそうに振り返った。
来季もコミュニケーションを重視して、周囲の信頼を得ていくつもりだ。「ファイターズの勝てるピースの一つになるのが一番いいですけど、その中で目に見えない部分を意識して動いていこうかなと思います」。短期間ですっかりチームに溶け込んだ30歳は、チームの潤滑油としてますます存在感を発揮しそうだ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)