次なる“育成の星”になれるか 今季支配下を勝ち取った育成選手たち

広島バティスタはデビューから2打席連発、巨人・篠原は1軍初登板で初勝利

○曽根海成(ソフトバンク)
1軍:2試合3打数0安打0本塁打0打点 打率.000
2軍:112試合334打数70安打1本塁打30打点 打率.210

 2013年の育成ドラフト3位で京都国際高からソフトバンク入団。育成選手ながら、今春キャンプでA組に抜擢され、オープン戦も1軍に帯同。高い守備力と走力を評価され、開幕前に支配下契約を勝ち取った。フレッシュオールスターでMVPを獲得。7月27日の楽天戦で1軍デビュー。同29日の日本ハム戦で初先発。

○今野龍太(楽天)
1軍:1試合0勝0敗0ホールド0セーブ 防御率27.00
2軍:17試合1勝0敗3セーブ 防御率1.71

 2013年のドラフト9位で岩出山高から楽天入り。プロ入り当初は支配下契約だったが、2年目の2015年10月に右膝半月板の縫合手術を受けたため、育成契約となった。今季オープン戦で好投すると、開幕直後に支配下契約へ復帰。4月12日の西武戦で2年ぶりに1軍で登板した。

○篠原慎平(巨人)
1軍:23試合1勝1敗1ホールド0セーブ 防御率3.62
2軍:28試合1勝0敗6セーブ 防御率1.45

 2014年の育成ドラフト1位で四国アイランドリーグplusの香川から巨人へ。2016年にイースタンリーグで好投を続けると、台湾で行われたアジアウインターリーグにも参加し、13回20奪三振を記録。今季もオープン戦、そしてイースタンリーグで好投を続け、4月16日に支配下契約を結んだ。4月19日のヤクルト戦で初登板。高木勇人の負傷降板による緊急登板だったが、3回無失点の好投で、デビュー戦で初勝利。今季23試合に登板した。

○サビエル・バティスタ(広島)
61試合125打数32安打11本塁打26打点 打率.256
48試合177打数65安打21本塁打49打点 打率.367

 今季、球界に衝撃を与えた1人だった。ドミニカのカープアカデミーから2016年に育成選手として広島入り。1年目の2016年はウエスタンリーグ68試合で打率.243、6本塁打19打点の成績だった。迎えた今季、開幕からウエスタンリーグで打ちまくり、6月2日に6年の長期に及ぶ支配下契約を締結。同3日のロッテ戦に代打でデビューを果たすと、初打席初本塁打をマーク。同じく代打で登場した翌日の同戦でも代打本塁打を放ち、1軍初打席から2打席連続本塁打という偉業を達成した。守備面の不安などもあったが、2桁11本塁打を記録。1軍でも、2軍でも安打の約3分の1が本塁打という驚異の破壊力を示した。

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