ロッテ西野が2000万円減でサイン、来季も先発一本の意思「アピールしたい」
痛めた右肘靱帯は手術せずにトレーニングでカバー
ロッテ西野勇士投手が1日、千葉市内の球団事務所で契約更改し、9500万円から2000万円減の7500万円(金額は推定)でサインした。
今季は抑えから先発再転向を志願したが、昨年痛めた右肘(内側側副靱帯損傷)の状態が万全ではなく、5月2日の日本ハム戦で4回途中6安打5失点KOされ、2軍落ちした。わずか5試合の登板で2勝3敗、投球回も26回2/3と期待を裏切った。「自分の不甲斐なさに責任を感じる。もっと早く(肘を)休めていれば、いい状態で投げられた。すごく(自分の)未熟さを感じた」と振り返った。
シーズン終盤、9月30日の楽天戦で約4か月ぶりに1軍復帰。「痛みを避けるフォームで投げて、自分の感覚と実際の球にズレがあったが、痛みがなければ結果が出ることを再確認した」と、6回5安打2失点で今季2勝目を挙げ、復活の兆しを見せた。
井口新監督には来季も先発一本の意思を伝えているが、「いろんな人の期待を裏切った。1年間(1軍での)ユニホーム姿を見せられるようにアピールしたい。まずは規定投球回をなげること」と西野。リハビリと筋力トレーニングの継続で、靱帯移植などの手術は避けることも決断している。この3年間は唐川らと1月にハワイで自主トレを行っていたが、南半球のニュージーランドに場所を移し、心機一転を図るという。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)