育成初ベスト9&GG賞のホークス甲斐 初の国際大会に「緊張では済まされない」
アジアCSでは4打数ノーヒット「もっと打てるようになりたい」
その一方で悔しさと、課題を残すシーズンの終わり方になったのも事実だった。シーズン終了後には、稲葉篤紀新監督が就任した新生・侍ジャパンの一員として「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ」に参戦。オーバーエージ枠としての選出だった甲斐は初戦、決勝の2試合でマスクを被った。チームはアジアの頂点に立ったが、甲斐本人のプレーは満足行く出来とはならなかった。
2試合でノーヒット。バント失敗や、中途半端な形でのセーフティースクイズ失敗など、ミスが重なった。初めて日の丸を背負って戦った国際大会。「緊張では済まされないので。まだまだメンタルの弱さを感じました。簡単に三振してしまって、もっと塁に出ないといけないですし、バントだってもっとキッチリやらないといけない」。己の課題を強く感じる大会になった。
「課題を感じる試合だったなと思いますね。特にバッティングは課題。ああいう感じではダメ。もっと打てるようになりたい。プレッシャーはもちろんありましたし、全国の野球ファンが注目しています。でも、そのプレッシャーの中でもしっかりプレーしないといけないですよね」
自らの物足りなさを改めて感じさせてくれた侍ジャパンの舞台。この経験が、来季に向けて、甲斐拓也をより成長させてくれるキッカケとなるかもしれない。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)