山崎武司氏、燕山田のトリプルスリー&3冠王期待「とんでもないことを…」

3冠王へポイントは打点も「十分にチャンスはあるよね」

 唯一不安があるとすれば、本塁打だと山崎氏は指摘。ただ、これも順調に行けば確実という前提での分析だ。

「30本もそれほど大変じゃないとは思うけど、3つの部分で順位をつけるとしたら、一番大変なのはホームランかなと僕は思ってるから。でも、普通にやれば打てるけどね。彼の一番の持ち味である、右足にためて、そして力感がないといったらちょっと失礼かもしれないけど、体の回転で打つというのは、やはり天才的なものを持っている。そういう部分では自分の形さえできれば、打つなといっても打っちゃうよね。だから全然心配していない」

 トリプルスリーの先には、さらなる偉業も見えてくるという。3冠王だ。ただ、こちらでポイントになるのは打点。チームメートの“サポート”が必要になるからだ。それでも、2007年に楽天で本塁打&打点の2冠に輝いた山崎氏は、条件が整えば十分に狙えると見ている。

「3冠王に関しては十分にチャンスあるよね。お願いしたいのは、やっぱり1、2番の出塁でしょ。バレンティンが前で、山田が後ろだとあれだけど、彼が3番だったら全部打っちゃえばいいわけだから、十分に打点王も取れるチャンスがある。まぁ、打点に関してはみなさんのご協力がないと、点数は稼げないと思うけど」

 この日、山田自身は来季のトリプルスリー達成に向けて「総合的に、打率も確率を上げたいですし、ホームランにはそこまでこだわりはないですけど、30本打てるように。盗塁はもっと積極的に走れるようにしたいなと思います」と意欲を見せた。山崎氏は「1、2番の出塁と山田の復活があれば、スワローズが6位ということはないんじゃないかな」と、主砲の活躍がチームを“再浮上”させると断言した。「とんでもないことをやってくれる」シーズンになるのか。山田の復活に期待がかかる。

(Full-Count編集部)

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