当たり年とはずれ年の差が顕著、投手が育つロッテ、過去10年のドラフト査定

野手よりも投手に即戦力が多い近年

○2015年
1位・平沢大河 内 仙台育英学園高・73試28安1本6点1盗 打率.169※
2位・関谷亮太 投 JR東日本・7勝10敗0S1H 防御率4.94※
3位・成田翔 投 秋田商業高・0勝2敗0S1H 防御率4.38※
4位・東條大樹 投 JR東日本・0勝0敗0S2H 防御率8.16※
5位・原嵩 投 専修大学松戸高(1軍出場なし)※
6位・信樂晃史 投 宮崎梅田学園(1軍出場なし)※今季戦力外
7位・高野圭佑 投 JR西日本・1勝0敗0S2H 防御率8.31※
育1位・大木貴将 内 香川オリーブガイナーズ・9試2安0本0点1盗 打率.154※
育2位・柿沼友哉 捕 日本大学国際関係学部・8試0安0本1点0盗 打率.000※

 甲子園で活躍した平沢は今季50試合に出場したが、課題は打撃だ。6位の信樂は自動車教習所からプロ入りして話題となったが、早くも戦力外になった。

○2016年
1位・佐々木千隼 投 桜美林大学・4勝7敗0S0H 防御率4.22※
2位・酒居知史 投 大阪ガス・5勝1敗0S1H 防御率3.13※
3位・島孝明 投 東海大学付属市原望洋高(1軍出場なし)※
4位・土肥星也 投 大阪ガス・0勝1敗0S2H 防御率9.31※
5位・有吉優樹 投 九州三菱自動車・2勝5敗1S16H 防御率2.87※
6位・種市篤暉 投 八戸工業大学第一高(1軍出場なし)※
7位・宗接唯人 捕 亜細亜大学(1軍出場なし)※
育1位・安江嘉純 投 石川ミリオンスターズ(1軍出場なし)※
育2位・菅原祥太 外 日本ウェルネススポーツ大学(1軍出場なし)※今季戦力外

 桜美林大のエースだった佐々木は後半戦に実力を発揮。2位の酒居は中継ぎでスタートしたが、8月から先発に転向して5勝を挙げた。5位の有吉も救援で実績を上げる。

○2017年
1位・安田尚憲 内 履正社高
2位・藤岡裕大 内 トヨタ自動車
3位・山本大貴 投 三菱自動車岡崎
4位・菅野剛士 外 日立製作所
5位・渡邉啓太 投 NTT東日本
6位・永野将司 投 Honda
育1位・和田康士朗 外 富山GRNサンダーバーズ
育2位・森遼大朗 投 都城商業高

 少し前までロッテはベテラン野手が多かった。井口が引退し、監督就任した後は福浦だけになったが、彼らの後を埋めるべき若手野手が育っていないために野手陣が弱体化している。特に2014、2015年に入団した選手の伸び悩みが目立つ。大砲として期待される2017年の1位安田、2位藤岡は、今後どこまで活躍するだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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