世代NO1と評された甲子園V腕の今 二刀流にも挑戦、胸に秘める思い
プロで活躍する元チームメイト、「自分も頑張らなきゃと思っています」
日大三高でともに甲子園を制した高山俊外野手(現・阪神)は昨年セ・リーグ新人王を受賞。横尾俊建内野手(現・日本ハム)は今シーズンブレイクの兆しを見せた。吉永も「おにぎりくん」の愛称で親しまれているかつてのチームメートの活躍を喜び、「こんなことやっていましたね」と、本塁打後のおにぎりポーズを真似て見せた。
甲子園を戦った仲間だけでなく、高校3年時に選出されたAAAアジア野球選手権大会日本代表のチームメート、近藤健介捕手(現・日本ハム)、野田昇吾投手(現・西武)、原樹理投手(現・ヤクルト)らのプロでの活躍にも刺激を受けている。
「プロに行ったメンバーとも連絡を取り合いますし、球場に試合を観に行くこともあります。自分も頑張らなきゃと思っています」
今の自身の目標は、社会人の最高峰である都市対抗野球大会で優勝することだ。JR東日本は2011年に大会を制して以来、優勝から遠ざかっているが「若手が出て来て、戦力も入れ替わっている。自分もチームの力になりたい」と意気込む。
エース田嶋大樹投手がオリックスからドラフト1位指名を受けプロ入りした。今年10月に24歳となった右腕はその穴を埋め、優勝を決める試合のマウンドで躍動する日を思い描いている。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)