ホークス5位の秀岳館・田浦、世界が驚いた“宝刀”で勝負「通用するか楽しみ」

ホークスの新入団会見に臨んだ田浦文丸【写真:藤浦一都】
ホークスの新入団会見に臨んだ田浦文丸【写真:藤浦一都】

福岡出身の左腕「信頼される投手に」、夢は「九鬼先輩とのバッテリーで日本一」

 ソフトバンクのドラフト5巡目・田浦文丸は、地元・福岡の大野城市出身。「小さい頃から見ていた球団」に入団し、新入団選手発表記者会見では「信頼される投手になりたい」と何度も口にした。

 熊本の秀岳館高校時代は4季連続で甲子園を経験。清宮(日本ハム)らとともにU-18ワールドカップのメンバーに選ばれ、同大会のベストナイン(救援投手部門)にも輝いた。そこで世界の打者を翻弄したのが得意のチェンジアップだ。田浦は「一番自信がある球種ですし、プロの打者を相手にどこまで通用するのか楽しみです」と目を輝かせる。

 その一方で「走るのが苦手なので、そこは不安です。キャンプでもたっぷり走ると聞いているので」と正直に語る。それでも「身体は大きくないですけど、気持ちでは負けたくない」という負けん気の強さがあれば乗り切っていけるだろう。

 ソフトバンクには秀岳館高校時代にもバッテリーを組んだ先輩捕手・九鬼隆平がいる。田浦は「いずれは九鬼先輩とバッテリーを組んでチームの日本一に貢献したい」と夢を語った。また、地元の球団でプレーすることに喜びを隠せない田浦は「いつかは熊本の試合でも投げたいです」と、高校時代を過ごした第二の故郷への凱旋も目指していく。

 世界が驚いたチェンジアップを武器に、チームからもファンからも「信頼される投手」となる日は、そう遠くはないだろう。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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