岩隈久志マイナー契約もマ軍GMの信頼は絶大「クマとの婚姻関係を永遠なものに」
一流の投球術に心酔「この組織に必要」、周囲の手本としても期待「偉大なスキル」
そう力を込めたディポトGMは「まだプレイヤーとしての日々は終わっていないと思う。まだ活躍できると思う。彼には常に我々のファミリーでいてほしいし、決定事項のプロセスや投手陣の戦略にも携わってほしい。彼は投球の組み立てに関する特別な資質を備えている。多くの選手はそれを持っていない。他の投手にもクマから発見してもらうこともある。時に言葉の壁があっても、この組織に彼は必要なんだ」と今後の復活、さらには周囲に対して手本となる存在としても期待した。
ポッドキャストのホスト役を務めるキャスターが「クマの球種1つ1つは圧倒的なものではないが、それを組み合わせると(打者にとっては)致命的なものになる」と語ると、ディポト氏も同調。「投手の鍵はいかに打者を幻惑するかだ。98マイルの速球を真ん中低めに投げ続けていたら、最初は三振を獲れるかもしれないが、ファウルや惜しい当たりのアウトが続いた後、ホームランを何度も被弾してしまう。それが野球というもの。同じことを続けていたら相手は修正してしまう。クマは球種を覆い隠す素晴らしい手法を持っている。打者に対して前に投げた同じボールのように偽装してしまうんだ。それは偉大なスキルだ」と一流の投球術を称賛した。
さらに「高めのファストボールに続くカーブはすごく効果的だ。同じ投球フォームなのに、片方のボールは変化する。そしてクマはそれを投げ分ける。内角低め、外角低め、外角高め、内角高め、その間のコースにも投げることができる。それをすべてのボールで実現することができる。腕の角度も変化させる。球速、コントロール、高さを変化させることは彼にとってすごく容易なことなんだ。すべてのレパートリーにおいてプレートの近くで突然ボールが消え、打者は彼のボールを見失うことになる。それが彼にとって重要な特異性だ。幻惑する能力というのがクマにとっては重要なことなんだよ」と力説した。
今季はチームに貢献できなかった右腕だが、その投球に対する評価は依然として色あせていない様子。まずは来季、早い段階でメジャーのマウンドに上がることができるか。抜群の制球力、投球術でメジャーの打者たちを翻弄してきた右腕の完全復活に期待したい。
(Full-Count編集部)