エ軍GMが大谷の起用プラン明かす「外野出場なし」「先発6人制」「育成段階」
エップラーGMが明言、メジャー適応へ「彼が必要なだけ時間を与える」
日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦する大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアムで入団会見を行った。球団の強化責任者は今シーズンの大谷の起用法について「外野起用はなし」「先発6人ローテーション」という2つの指針を明確に示した。
エンゼルスのビリー・エップラーGMはまず「私は彼が今季外野でプレーするとは思わない」と明言。大谷はプロ入り直後、ライトでプレーする試合もあったが、メジャー1年目では外野起用を封印し、野手として先発する試合では日本ハム同様にDHでの起用となる方針を明らかにした。DH制度の存在するア・リーグのメリットを最大に生かすことになる。
最近2年間はフィジカルコンディションが悪く、DH起用が多かった主砲のアルバート・プホルスは元々、一塁の名手。現在は状態がいいことから、来季は一塁を守る機会が増加するとも同GMは言及しており、大谷をDHで使うことにも支障はない。
そして、二刀流実現のために、投手としても大谷の登板間隔を広げる策もエップラーGMは打ち出している。
「我々は(先発)6人ローテーションにとても前向きだ」
メジャーの先発ローテーションは中4日の5人体制が基本だが、先発登板の合間の試合で大谷を野手として先発させ、なるべく多くの回復期間を与えるために、先発ローテの人員増加を計画しているという。
また、エップラーGMは大谷にすぐに結果を求めるようなことはしないとも言及。ほかの23歳と同様、大谷も育成の途中であるとの認識を示し、メジャーでの適応に向けて「彼が必要なだけ時間を与える」と明かした。
ほぼメジャー全球団が参戦したという大谷争奪戦。“書類選考”を通過し、大谷サイドから面談に招待されたのはエンゼルスを含む7球団だった。プレゼンテーションで大谷を納得させるプランを準備したエップラーGMが明かした起用法は、全世界注目のルーキーシーズンで、そのパフォーマンスを最大限に発揮させることができるだろうか。
(Full-Count編集部)