“いい人”大谷、球団選択の苦悩を明かす「結局1つの球団にしか行けない…」
エップラーGM、バレロ代理人も「彼は非常に謙虚」
決断までの時間は「ワクワクもしましたし、すごく楽しみな気持ちもありました。これ以上ないっていうくらい濃い1日1日が続いた」と笑顔を見せたが、次の瞬間、少し困ったような表情を浮かべながら、苦しかった心の内を明かした。
「やっぱり『エンゼルスにお願いします』っていうことは、他に断らなければいけない球団があるということで、すべての人にとっていい人になれないという申し訳なさを感じましたし、これだけ一生懸命資料を作ってくれて、プレゼンもしてくれて、いろんな球団の方が話をしてくれている中で、結局1つの球団にしかいけないということに関しては、やっぱり最後すごく悩みました」
まだメジャーでは実績を残していない自分の可能性に賭け、懸命に獲得に動いてくれた全ての球団に対しての感謝の気持ち、そして全ての球団の期待に応えられなかった苦しい気持ちが、最終決断を下した今も23歳の心の内には混在しているようだ。
エンゼルスのビリー・エップラーGM、代理人のネズ・バレロ氏ら、大谷と接した球界関係者は異口同音に「彼は非常に謙虚だ」と言う。自分が今ある姿になるまでに、周りの人々がどれだけサポートしてくれたか。その感謝の気持ちを持ち続けることが、メジャーでの飛躍のカギを握ることになりそうだ。
(Full-Count編集部)