中心選手が続々、59人中47人が1軍でプレー 西武過去10年のドラフト査定
2013年は、未来のライオンズ打線を担う大砲2人が入団
○2013年
1位・森友哉 捕 大阪桐蔭高 324試302安35本147点4盗 .294※
2位・山川穂高 内 富士大学 142試112安39本97点0盗 .272※
3位・豊田拓矢 投 TDK 43試2勝2敗0S2H 防御率3.83※
4位・金子一輝 内 日本大学藤沢高 1軍出場なし※
5位・山口嵩之 投 トヨタ自動車東日本 1軍出場なし
6位・岡田雅利 捕 大阪ガス 173試66安1本21点0盗 打率.226※
7位・福倉健太郎 投 第一工業大学 11試0勝0敗0S0H 防御率5.85※
1位の森は今季、故障で出遅れたものの、8月に復帰後は勝負強い打撃でチームに貢献。すでにチームの中核を担う打者となっている。2位の山川は、今季後半戦には不動の4番として君臨した。6位の岡田は炭谷銀仁朗と正捕手の座を争う存在となっている。
○2014年
1位・高橋光成 投 前橋育英高 37試12勝17敗0S0H 防御率4.07※
2位・佐野泰雄 投 平成国際大学 23試4勝2敗0S0H 防御率4.02※
3位・外崎修汰 内 富士大学 215試140安13本57点38盗 .239※
4位・玉村祐典 投 敦賀気比高卒 1軍出場なし※
5位・山田遥楓 内 佐賀工高 1軍出場なし※
育1位・戸川大輔 外 北海高 1軍出場なし※
1位の高橋は先発として1年目から1軍で登板しており、ローテの一角を担う存在として、そろそろ一本立ちしてほしいところ。3位の外崎は、今季、外野のポジションを獲得し、侍ジャパンの一員として「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ」でMVPを獲得する活躍を見せている。
2015年
1位・多和田真三郎 投 富士大学 34試12勝10敗0S0H 防御率3.92※
2位・川越誠司 投 北海学園大学 1軍出場なし※
3位・野田昇吾 投 西濃運輸 60試1勝0敗0S5H 防御率2.63※
4位・大瀧愛斗 外 花咲徳栄高 9試0安0本0点0盗 .000※
5位・南川忠亮 投 JR四国 9試0勝0敗0S0H 防御率5.19※
6位・本田圭佑 投 東北学院大学 7試0勝1敗0S0H 防御率5.84※
7位・呉念庭 内 第一工業大学 58試33安0本15点2盗 .202※
8位・國場翼 投 第一工業大学 2試0勝0敗0S0H 防御率0.00※
9位・藤田航生 投 弘前工業高 1軍出場なし※
10位・松本直晃 投 香川オリーブガイナーズ 2試0勝0敗0S0H 防御率0.00※
1位の多和田は先発ローテを担う存在として1軍の戦力となり、3位の野田も中継ぎ左腕としてプロ2年間で60試合に登板している。4位の大瀧は「愛斗」で登録され、将来を期待されている外野手である。サッカー日本代表選手と同姓同名として注目された本田も台頭が期待されている投手だ。
2016年
1位・今井達也 投 作新学院高 1軍出場なし※
2位・中塚駿太 投 白鴎大学 1試0勝0敗0S0H 防御率27.00※
3位・源田壮亮 内 トヨタ自動車 143試155安3本57点37盗 .270※
4位・鈴木将平 外 静岡高 1軍出場なし※
5位・平井克典 投 Honda鈴鹿 42試2勝0敗0S4H 防御率2.40※
6位・田村伊知郎 投 立教大学12試0勝0敗0S0H 防御率6.91※
なんといっても、3位の源田だろう。ルーキーイヤーから全試合出場を果たし、文句なしの新人王を獲得した。夏の甲子園優勝投手の今井が1位だったが、右肩痛の影響などで1軍デビューはお預け。5位の平井も中継ぎ投手として1年目からフル回転した。ルーキーイヤーの今季、いきなり6人中4人が1軍デビューを果たしている。
○2017年
1位・斉藤大将 投 明治大学
2位・西川愛也 外 花咲徳栄高
3位・伊藤翔 投 徳島インディゴソックス
4位・平良海馬 投 八重山商工高
5位・與座海人 投 岐阜経済大学
6位・綱島龍生 内 糸魚川白嶺高
育1位・高木渉 外 真颯館高
育2位・齊藤誠人 捕 北海道教育大学岩見沢校
西武は、FA宣言をした選手は引き留めず、移籍を認めている。その分、生え抜き選手を一人前に育てることで戦力を維持しているように感じる。そうした「育成の伝統」が、活きていると言えよう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)