“育成球団”ホークスの実際は? 92人を指名した過去10年のドラフト査定

2009年は今宮、2010年は柳田と球界を代表するスター選手が入団

○2009年
1位・今宮健太 内 明豊高 851試694安41本264点56盗 .245※
2位・川原弘之 投 福岡大附大濠高 3試0勝0敗0S0H 防御率4.50※
3位・下沖勇樹 投 光星学院高 1軍出場なし
4位・中原恵司 外 亜細亜大 1軍出場なし
5位・豊福晃司 内 鳥栖高 1軍出場なし

 1位の今宮は5年連続ゴールデングラブ賞を獲得するなど、守備の名手として球界屈指の遊撃手にまで成長。ただ、この年に指名された選手で支配下契約で残っているのは今宮のみ。川原は育成契約で在籍している。

○2010年
1位・山下斐紹 捕 習志野高 37試12安0本1点0盗 打率.250※楽天へ
2位・柳田悠岐 外 広島経済大 710試754安114本400点118盗 .314※
3位・南貴樹 投 浦和学院高 1軍出場なし
4位・星野大地 投 岡山東商高 11試0勝1敗0S0H 防御率4.73 2017年戦力外
5位・坂田将人 投 祐誠高 1軍出場なし 2017年戦力外
育1位・安田圭佑 外 高知ファイティングドッグス 1軍出場なし
育2位・中原大樹 内 鹿児島城西高 1軍出場なし
育3位・伊藤大智郎 投 誉高 1軍出場なし 2017年戦力外
育4位・千賀滉大 投 蒲郡高 123試29勝14敗1S20H 防御率2.52※
育5位・牧原大成 内 城北高(熊本)116試31安0本10点6盗 .199※
育6位・甲斐拓也 捕 楊志館高 118試49安5本19点4盗 打率.230※

 4球団競合で早大・斎藤佑樹を外して山下斐紹を1位指名。だが、正捕手の座を掴めないまま、今オフに楽天へとトレードとなった。柳田はもはや説明不要。トリプルスリーも達成して球界屈指の打者へと成長を遂げた。この年は育成選手の台頭が驚異的だ。千賀はWBCに出場し、甲斐は今季、正捕手に近く活躍を見せた。

○2011年
1位・武田翔太 投 宮崎日大高 100試48勝26敗0S0H 防御率2.89※
2位・吉本祥二 投 足立学園高 1軍出場なし 2017年戦力外
3位・塚田正義 内 白鴎大 31試6安3本4点2盗 .143※
4位・白根尚貴 内 開星高 15試3安1本2点0盗 .176※DeNAへ
5位・嘉弥真新也 投 JX-ENEOS 155試5勝3敗0S20H 防御率3.41※
育1位・釜元豪 外 西陵高 3試0安0本0点0盗 打率.000※
育2位・亀澤恭平 内 香川オリーブガイナーズ 264試190安2本30点20盗 .268※中日へ
育3位・三浦翔太 投 岩手大 1軍出場なし
育4位・清水貴之 投 群馬ダイヤモンドペガサス 1軍出場なし
育5位・新崎慎弥 内 日本文理大 1軍出場なし
育6位・笹沼明広 捕 全足利クラブ 1軍出場なし
育7位・飯田一弥 捕 高知ファイティングドッグス 1軍出場なし

 ローテの一角を担う武田翔太が1位指名で入団し、5位の嘉弥真は今季、左キラーとして重要な働きを果たした。その一方で白根、亀澤はいずれも他球団に移籍。育成選手の規約により自由契約公示され、そこでそれぞれ亀澤は2015年から中日へ、白根は2016年からDeNAでプレーし、亀澤は中日の主力となっている。

2012年の東浜は今季最多勝を獲得、2013年の上林も今季急成長

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