鶴岡がハム復帰 信頼寄せる栗山監督が明かした“裏話”「もう時効なので…」

日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也と栗山英樹監督【写真:石川加奈子】
日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也と栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

5年ぶりの古巣復帰を大歓迎「ここ一番で勝負強い」

 ソフトバンクからフリーエージェント(FA)宣言していた鶴岡慎也捕手が18日、札幌市内のホテルで日本ハム入団会見を行った。

 同席した栗山英樹監督は、5年ぶりの古巣復帰を大歓迎。「絶対に帰って来てくれると信じていた。これまでの経験をすべて吐き出して還元してほしい」。日本ハムで4度、ソフトバンクで3度リーグ優勝した36歳を満面の笑みで迎え入れた。

 鶴岡は13年まで11年間在籍した日本ハムで4度のリーグ優勝に貢献し、選手会長も務めた。「弱いところから強くなる過程を全て知っている選手」と一目置く指揮官は、意外な事実を打ち明けた。

「もう時効なので言いますけど、15年にチームがホークスに勝てない時に、マネージャーに『ツルにうちに何が足りないのか聞いて』と言ったことがありました。ツルは本当のことを言ってくれませんでしたけど、そのくらい信頼しています」

 15年と言えば、ソフトバンクに12ゲーム差をつけられて2位に甘んじた年。「戦略的な問題ではなくて、客観的に見てファイターズの選手に足りないものをちゃんと言ってくれると思っていたので。そういうことを全て含めて、戻って来てくれという思いがあった。本当にまた一緒に野球できるのは嬉しいし、そういう気持ちでやれば絶対勝つはず。必ず優勝できるように頑張ります」。優勝に欠かせないピースを手に入れた指揮官は終始笑顔だった。

 先ず求めるのは試合に出てチームを勝たせること。投手陣を引っ張るだけではなく、打撃面でも期待を寄せる。「苦労して上り詰めた底力がある。一時期、代打の切り札として使ったことがあるけど、ここ一番で勝負強い」と評価している。

 若手の相談役としても期待。「若い選手が困って誰かに聞きたいと思った時に、聞きに行ける存在になってほしい」と注文を出した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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