5年ぶり復帰会見で見えた日本ハム鶴岡と栗山監督の師弟愛 一問一答

栗山監督「そんなに言葉は必要ないと思っていました」

――監督が交渉の過程で力を込めた言葉は。

栗山監督「交渉に関しては任せていましたし、僕の思いはツルに全然話してないです。ただ、ホークスで戦っている時も何となく僕がどう思っているか分かっていてもらっていたと思うし、そんなに言葉は必要ないと思っていました。FAした選手をあえてウチは獲りにいったわけですから、どのくらい帰ってきてほしかったかというのは分かってくれていると思うし。ホークス時代に悔しい思いもしていると思うし、そういうもの全てを来年キャッチャーとして発揮してくれると信じています。絶対に帰って来てくれると信じていたので、言葉はいらなかったというぐらいでしたね」

――北海道は特別という言葉があったが。

鶴岡「北海道の土地で育ったし、妻ももらいましたし、家族を築きました。もともと九州の人間でしたけど、北海道に育てられているという感謝の気持ちと、これから北海道を盛り上げていきたいなという使命感みたいなものが若干あります」

――メンバーは移籍前とかなり変わっているが不安はないか。

鶴岡「敵として戦っていましたし、今いる選手も半分以上一緒にやったことのない選手ですけど、僕が出ていく前にやっていた選手がすごく元気な姿でプレーしているので、そういう選手たちの成長した姿を見られる楽しみと、若い選手にまだまだ負けないように頑張らないといけないなと気持ちがあります。あと、同級生の田中賢介が元気でプレーしていますので、まだまだ僕らも元気に若手に負けないところを見せないといけないなと思っております」

――来季目指すものは。

鶴岡「栗山監督が僕を戻してくれたのは『絶対優勝する』『勝つ』という、それだけだと思いますので、優勝する、日本一になる、その強い思いでチームがしっかり回れるような潤滑油になっていけたらいいかなと思います」

――今の言葉を聞いて監督からも来季へ一言。

栗山監督「本当にツルの言う通りで、もう時効なんで言いますけど、15年にチームがホークスに勝てない時に、マネージャーに『ツルにうちに何が足りないのか聞いて』と言ったことがあったので。ツルは本当のことを言ってくれませんでしたけど、そのぐらい僕が信頼していますし。それは戦略的な問題ではなくて、ツルがファイターズの選手に足りないものをちゃんと言ってくれると思っていたので。そういうことを全て含めて、丸々と戻って来てくれという思いがありました。それで勝つよというようなメッセージなので。もちろん優勝しなきゃいけないですけど、また一緒に野球できるのはうれしいし、そういう気持ちでやれば絶対勝つはず。必ず優勝できるように頑張ります」

鶴岡「あらためて外から素晴らしいチームだなと思いました」

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