若返り進むMLBの指揮官 来季は30人中7人がイチローと同い年か年下に
MLB最年長野手イチローは、今季は一時MLB最年長選手に
メジャー18年目のシーズンに向けて、新たな球団との契約を目指しているイチロー外野手。デレク・ジーター共同オーナーらのもとでチーム再建を目指すマーリンズは、今季終了後に背番号51との来季契約オプションを行使しないことを決定した。50歳まで現役続行を掲げるイチローはFAとなり、代理人は移籍先を探しているが、去就決定は年明けになると見られている。
今年10月22日には44歳となったイチロー。ここ数年はメジャー最年長野手としてプレーを続けており、誕生日が6か月早いバートロ・コロン投手が今年6月にブレーブスを戦力外となったときには、一時的に初めてメジャー最年長選手にもなった。その後、コロンがツインズと契約したために再び2位となったが、センターでの最年長スタメン記録を更新するなど、近年は年齢のくくりでメジャーレコードを塗り替えることも多い。
そして、時代の流れを感じるデータも…。MLB公式サイトでは、「現代のビッグリーグ監督の顔ぶれに変化が訪れている、そして仕事自体にも」と題した指揮官特集の中で、イチローが来季もメジャーで現役続行となれば、30球団のうち実に7球団の監督が同い年、もしくは年下になると言及している。
記事では、フロリダ州オーランドでのウインターミーティングに集結していたメジャー30球団の指揮官について「何も知らない人はおそらく、選手の集まりかと思ったのではないだろうか」と指摘。それだけ若返っているという。今オフに、ダスティー・ベイカー(元ナショナルズ)、ジョン・ファレル(元レッドソックス)、ジョー・ジラルディ(元ヤンキース)らが球団から“解雇”されたという事実にも言及している。
その上で「最近の記憶では、他のどの時期よりも現在のメジャーリーグ監督たちの平均年齢は若い」として、「新しく監督に就任した4人を含む7人の監督がイチロー・スズキよりも若いか同年齢である。ロサンゼルス・ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は1歳年上だ」と伝えている。
イチローと同じ1973年生まれは、ヤンキースのアーロン・ブーン新監督。そして、今季世界一に輝いたアストロズのA・J・ヒンチ監督は1974年生まれの43歳と1つ年下だ。レッドソックスのアレックス・コーラ、メッツのミッキー・キャラウェイ、フィリーズのゲーブ・キャプラーと、3人の新監督が1975年生まれの42歳。レイズのケビン・キャッシュ監督、パドレスのアンディ・グリーン監督が1977年生まれの40歳となっている。グリーン監督の誕生日が7月7日となっているため、12月6日生まれのキャッシュ監督がメジャー最年少指揮官。イチローより、実に4つも年下だ。
来季、イチローが自分よりも若い監督のもとでプレーすることになる可能性も十分にありそうだ。
(Full-Count編集部)