爆笑の中に垣間見えた強い思い 人的補償で西武入りの高木が秘める新たな夢
球団幹部は先発期待、強力打線で「勝ち星の面でも今まで以上につくと思う」
先発、中継ぎとも対応可能だが、先発の駒不足は今シーズン中でも大きな課題の1つだった上、ローテーションを支え、11勝を挙げた野上がチームを去った事情も含め、先発起用が有力とみられる。鈴木葉留彦球団本部長は、「球団としてもフロントとしても先発。あとは、現場の監督、コーチがどういう判断をするか。先発であれば、普通に5~6回を投げてくれれば、今のうち(の打線)には3、4点は返せる力はあるので、勝ち星の面でも、今まで以上につくと思う」と、自慢の西武打線がさらなる飛躍の後押しとなることに期待した。
新天地でのテーマには「パワー」を掲げた。単なる“力”の意味ではなく、そこには「内面から出てくるエネルギー、情熱を皆さんに感じてほしい」との熱い想いが込められているという。
「プロに入ってこの3年間で出会った、世界を旅している人、ずっと日本を走ってきた人などから話を聞き、ものすごいパワーを感じて、すごいなぁと思ったんです。どんな時も、パワーにあふれる人に憧れています。僕もそういう人になりたい!」
「……と、今年の自分のテーマを決めて意気込んでジャイアンツの球団事務所に契約に行ったんです。そうしたら、『西武で』ってなってしまって(笑)」
最後も、きっちりとオチをつけて笑いをとったが、西武での新たな人生に懸ける並々ならぬ思いの強さは十分伝わった。「先発、中継ぎとかではなく、『ここ』と必要されたところどこでも対応できる、対応力をアピールしたい。このチームの優勝に少しでも貢献できるように頑張っていきます」。パワー全開、フル稼働を誓った。