“崩壊”危機マーリンズ、ジーター氏はトレード志願の主力と話し合う予定なし
スタントンとも面談はせず「ジーターにとって珍しいことではない」
米メディア「ザ・スコア」は「失望するマーリンズの選手とジーターが話し合う計画はない」とのタイトルでレポート。地元紙「マイアミ・ヘラルド」の「ジーターは、チームの方向性をよく思っていないクリスチャン・イエリッチ外野手、J・T・リアルミュート捕手と話をする予定はないと話した。この2人と面談する役割を担うのかと聞かれ、否定した」との報道を紹介している。また、ジーター氏が現役時代にプレーしたヤンキースの宿敵レッドソックスの地元ボストンのTV局「NESN」(電子版)も「デレク・ジーターは不満を抱いているマーリンズのプレーヤーと話す予定はない」とのタイトルで報じた。
マーリンズの強化責任者はマイケル・ヒル氏であり、ジーター氏はオーナーサイドの人間。選手との話し合いに参加する必要はないとの考えもあるようだ。「NESN」は「これはジーターにとっては珍しいことではない。彼はスタントンともコミュニケーションを取ることなく、チームを引き継いですぐさまこのスラッガーをトレードに出したと述べた」と指摘。チームの「顔」であったスタントンを放出すると決断したときにも、本人と話し合うことはなかったという。一方、イチローに契約延長オプションを行使しない考えを伝えたときには、元チームメートのジーター氏は同席していたとヒル氏は明かしている。
球団側は、イエリッチとリアルミュートを中心に据えてチームを再建するプランだっただけに、トレード志願の声が上がったことは“誤算”とも言える。元スーパースターの影響力は絶大と見られるが、現場サイドに顔を出すことはしないというのがジーター氏のスタンスなのか。今、その手腕をファンやメディアは見定めている。
(Full-Count編集部)