走塁で甲子園沸かせた「機動破壊」 盗塁成功へ重要な4つの要素と指導法

相手に脅威を与えた走塁、聖地でファンを魅了した加古川北と健大高崎

 群馬・健大高崎高校野球部コーチの葛原毅氏は「機動破壊」と言われ、甲子園に健大高崎旋風を巻き起こした指導者だ。葛原氏は、盗塁成功の要素として、球種、コース、投手の癖、駆け引きの4つを挙げる。

 優先順位は1に駆け引き、2に投手の癖、3に球種、4にコースの順。動画で投手の癖を逐一紹介して、スタートのタイミングを詳細に説明した。また、右打者、左打者での走者の捕手のサインの見方や打者の位置取りなど、健大高崎の走者は極めて緻密な走塁を行っていることを紹介。また投手の癖を盗むポイントも具体的に説明した。さらに、盗塁による状況判断として、守備側の警戒心は、走者の状況によって変わると紹介。

・見た目(出塁の仕方、バントヒット、内野安打、左打者の当て逃げ)
・同打者の複数出塁(前回のランナー時に行ったことが伏線になる)
・直前のランナーとの兼ね合い

 などがあり、それによって牽制球の多寡が変わると紹介。さらには三盗の技術も紹介した。最後は、福村氏と同様、盗塁は指揮官の決断力だとし、絶対に怒らない、寛容な気持ちで始めることが大事だと説いた。

専門家が細かく分析、桑田氏からは「サインを盗む行為は容認されるのか」の問いかけも

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