もしもNPBが2期制だったら…【セ編】広島がW制覇、DeNAの日本S進出はなし

個人タイトルの行方はどうなる?

○打撃タイトル
【前期】
首位打者 丸佳浩(広)打率.331
本塁打王 ゲレーロ(中)21
打点王 ロペス(De)60
最多安打 大島洋平(中)96安打
盗塁王 大島洋平(中)、田中広輔(広)16

【後期】
首位打者 松山竜平(広)打率.332
本塁打王 バレンティン(ヤ)23
打点王 バレンティン(ヤ)55
最多安打 桑原将志(De)86安打
盗塁王 田中広輔(広)19

 丸は前期打率.331、後期は.284とやや調子を落とした。後期の広島は主砲の鈴木誠也が負傷したが、その穴を松山竜平が埋めた。後期だけなら首位打者だ。後期はヤクルトのバレンティンが2冠王だったが、チームが低迷していたこともあり注目度は低かった。DeNA桑原は後期最多安打。盗塁は前後期ともに広島の田中が1位だった。

○投手タイトル
【前期】
最多勝 岡田明丈(広)、菅野智之(巨)、メッセンジャー(神)7勝
防御率 田口麗斗(巨)2.26
奪三振 メッセンジャー(神)96
セーブ  田島慎二(中)22
ホールド ジャクソン(広)、岩瀬仁紀(中)20

【後期】
最多勝  菅野智之(巨)10勝
防御率  菅野智之(巨)0.60
奪三振  マイコラス(巨)105
セーブ ドリス(神)、山崎康晃(De)17
ホールド 桑原謙太朗(神)23

 前後期通じて、巨人の菅野が圧倒的な成績。特に後期は防御率0.60と圧巻だった。マイコラスは後期に最多奪三振に加え、8勝4敗、防御率1.63を記録。田口麗斗も含めリーグトップクラスの投手を3人も擁しながら、巨人はポストシーズンに進出できなかった。

 救援陣では前期は中日勢が活躍。田島が最多セーブ、大ベテランの岩瀬が20ホールドで1位タイだったが、後期は阪神、DeNAの投手陣が活躍した。

 2シーズン制であれば、広島が前後期ともに制したのでプレーオフはなかったことになる。広島はタイトルホルダーが少なく、傑出した選手はあまりいなかったが、故障者が出てもすぐに穴が埋まる選手層の厚さや総合力で他球団より傑出していたと言えよう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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