ロッテ清田、700万円減の5000万円 自主トレは「井口組」から一本立ちへ
大幅減に「がっちり下げられました」、来季目標は「キャリアハイ」
ロッテ清田育宏外野手(31)が23日、ZOZOマリンの球団事務所で(海外FA権行使の涌井を除く)ロッテ全選手の最後で契約更改。5700万円から700万円ダウンの年俸5000万円(金額は推定)でサインした。
今季は2月26日のオープン戦(沖縄の巨人戦)で左肩を脱臼。「焦って開幕に(間に)合わせようとしてしまった。普通だったら1か月はリハビリ。(怪我を)甘く考えてしまった。怖さがある中で無理にやって、色々なところに痛みがでた。1年通して思うようなバッティングができなかった。不安しかなかった」と苦しかったシーズンを振り返った。
開幕直後の4月17日に登録抹消されてから1、2軍を行ったり来たり。6月中旬から8月下旬まで2か月以上もファームでくすぶった。今季は79試合で打率.203とかろうじて2割を超え、21打点、3本塁打と期待を裏切ってしまった。「結構がっちり下げられました。自分が成績だせなかったのが一番の反省点」と金額に関しては何も言える材料がなかった。
2015年には130試合で打率4位の.317でベストナイン、ゴールデングラブ賞とブレークしながら、この2年間は全く働けずじまい。忸怩たる思いで過ごした。秋の宮崎フェニックスリーグにも若手とともに参加して、再出発を図っている。
井口監督とはずっと沖縄で自主トレを続けてきた。「絶対胴上げしようという雰囲気、恥かかせたくないというのがある。今まで(現役時代の井口監督と)ずっと近かったし、しっかり結果を出したい」と清田。来年1月には10日間、初めて石垣島で、後輩の大嶺翔、ソフトバンクの明石、塚田と「井口組」から一本立ちもする。プロ9年目の来季、目指すは「キャリアハイ」打率.317超えに定めた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)