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草野球にもトップ入りの可能性、オランダで見る生涯スポーツとしての野球

オランダにおける野球は競技スポーツだけではなく、生涯スポーツとしての側面も持っている。国内では、日本と同様に野球を楽しみたい大人がチームを作り、各地域でリーグ戦を行っている。しかし、日本の草野球と大きな違いが存在する。

試合終了後に広がったまさかの光景、球審が…

 DVHが5-11と6点を追う展開で迎えた最終回。連打などで次々と点数を返して意地を見せたDVHは、2死で走者2人を置き、一発逆転というサヨナラ機を迎えた。ここで打席に立った助っ人大学院生の1人に大きな期待が寄せられたが、結果はセカンドゴロで試合終了を迎えた。

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 試合後、悔しがる私たちの目前で、日本では信じられない光景が繰り広げられた。なんと審判が点数をメモしておらず、試合結果を両キャプテンが言い争っていたのだ。両翼約85メートルの綺麗な天然芝で、スコアボードも整備された素晴らしい球場が舞台ながら、アマチュア野球リーグではスコアを書く習慣がないことに驚かされた。試合終了から数時間後、KNBSB公式ホームページには勝利チームが告げた点数で結果が更新されていた。

 オランダでは、ほとんどのスポーツチームがクラブに属しており、DVHも野球の他に、サッカー、ホッケー、ボッチャなど多彩なスポーツチームを持っている。クラブを運営する上で、オランダでは規則として「クラブハウス」を持たなければならない。クラブハウスではホットドックなどの軽食、コーラなどの飲料はもちろん、オランダを代表するビール「Heineken」が楽しめるバーカウンターが存在する。試合後はビール片手にミーティングをするのがオランダ野球のお決まり。食堂やバーでの売り上げがクラブの貴重な収入源になっている。

 4部リーグレベルになると老若男女問わず参加できるため、選手同士の交流が生まれる。学校の部活動ではなく、スポーツをクラブチームで楽しむのがヨーロッパの基本。自分の所属するクラブを愛し、生涯つながりを持ち続ける。

 試合の際、対戦相手のオランダ人選手に、いつまで現役を続けるのか聞いてみた。

「引退は存在しない。生涯現役」

 その言葉が力強く響いた。

(大森雄貴 / Yuki Omori)

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