北海道から世界へ 大谷翔平の感謝と決意 さよなら記者会見の一問一答
今まで一番悩んだ球団選択の日々「それが僕からの誠意なんじゃないかと」
――エンゼルスと縁を感じたと言っていたが、もう少し詳しく教えてほしい。
大谷「縁というのは具体的な表現ではないので、それ自体がふわふわしていますけど、本当に最後背中を押してくれるものは理屈というものではなくて、何か直感で来るものなんじゃないかと思っています。そこに至るまでにいろんなプロセスを踏んで、いっぱい悩んで、そこに至るというところだと思っているので。何も最初に縁を感じたということではなくて、各球団の素晴らしいところを見て、考えさせていただいて、そして最中的に感じるものじゃないかと思っています」
――未来の大谷選手を目指して頑張っている少年たちへメッセージを。
大谷「僕がプロ野球の選手とかメジャーリーガーを見て、こういう選手になりたいなと思ったのは、今の子供たちと変わらないと思っています。こういう風になりたいじゃなくて、ぜひ超えるように頑張ってほしいなと思っています。僕も負けないように。もっともっとうまくなりたいと思っているので。何年後かに一緒にプレーしている子たちも、もしかしたらいるかもしれないで、それを楽しみに、僕も一生懸命頑張りたいと思っています」
――ファンをどんなプレーで魅了したいか。
大谷「ここで教えられたことを向こうでもやりたいなと思っています。継続して。個人的に頑張るのではなくて、今まで野球を一緒にやってきた人の思いを一緒にプレーに乗せて、一生懸命頑張りたいなと思っていますし、一緒の空間で野球を楽しんでいた1人として皆さんの気持ちと一緒に頑張りたいなと思っています」
――北海道に来て、ファイターズに来て良かったか。
大谷「良かったです」
――新しいチームメートに溶け込むために準備していることは。
大谷「そういうのは得意ではないタイプだったので、何かあれば教えてほしいなと思います」
――会見冒頭に英語であいさつしたが、自己紹介の予行演習を。
大谷「さっきので十分です。勘弁してください(笑)」
――メジャー移籍という決断は人生でどれくらい大きな決断だったか。
大谷「ここに来る時もそうでしたけど、今までこんなに悩んだことはないんじゃないかなというくらいの1日1日を、今回向こうに行っている間も送れたと思っています。それが僕に声をかけてくれた他球団の方々に対する僕からの誠意なんじゃないかと思っていますし、それぐらい濃い1日を過ごせたじゃんじゃないかと思っています」
――今後、北海道に戻って来る予定はあるか。
大谷「行くと決めた以上は、自分ができるまで頑張りたいと思っていますし、みんなから一番だねと言われる選手を目指す上で、今に集中したいという気持ちが一番かなと思っているので。どうなるかわからないですけど、今の時点ではエンゼルスにお世話になるので、そこで一生懸命1日1日頑張っていきたいと思います」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)