雄星“2段”騒動、59年ぶり13連勝、鳥襲撃…西武の2017年10大ニュース
菊池雄星がソフトバンク戦12連敗、プロ入り後未勝利のまま
○鷹に勝てない雄星
プロ入りからソフトバンク戦で1度も勝利のなかった菊池が、今季も初勝利を挙げられなかった。今季は4戦4敗、防御率7.97と相性悪く、ソフトバンク戦は通算17試合で0勝12敗となった。その一方で、楽天戦では圧倒的な相性の良さを発揮。8試合に投げて8勝0敗、防御率0.82と驚異の数字を残し、2完封も記録。菊池の投球が今季パ・リーグの行方を大きく左右したとも言えそうだ。
○“驚異の新人”源田の偉業
ドラフト3位でトヨタ自動車から入団したルーキー源田壮亮が、チームにとって不可欠な存在となった。開幕から遊撃の定位置を掴むと、全143試合に出場して155安打3本塁打57打点37盗塁、打率.270の好成績をマーク。1961年の徳武定之(国鉄)以来56年ぶり4人目となる新人遊撃手フルイニング出場を達成した。155安打で球団の新人最多安打記録も更新、1950年以降ではNPB歴代2位となり、文句なしでパ・リーグ新人王に輝いた。
○山川の覚醒
将来の大砲候補と呼ばれていた山川穂高が、シーズン後半にその才能を開花させた。今季は78試合出場ながら23本塁打と、驚異的なペースで本塁打を量産。メヒアの不振もあって、シーズン後半は一塁のポジションを掴み、4番に座った。8月以降の成績で言えば、打率.326、19本塁打、47打点で、パ・リーグ“3冠王”だった。
○野上FA、人的補償で高木勇人獲得
今季自己最多タイの11勝をマークした野上亮磨投手がオフに入り、国内FA権を行使。西武も残留オファーを出していたが、最終的には巨人への移籍を決断した。西武は巨人のプロテクトリスト28人を外れた選手から人的補償を検討。2015年に先発として9勝を挙げた高木勇人投手を獲得した。