球界の要人抑えて堂々1位 大谷が米メディアが選ぶ最も興味深い18人筆頭に
ジーターCEO、ボラス氏を抑えてトップ、ダルビッシュは16位にランクイン
2018年が幕を開け、米メディアではこぞって今季の見どころを紹介する記事を掲載しているが、その中には必ず「ショウヘイ・オオタニ」の名前が入っている。メジャーでも“二刀流”実現の道を模索するエンゼルス大谷翔平の挑戦には、球界全体から大きな注目が集まっている。その期待と注目の大きさが伺えるのが、米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトが掲載した「2018年の18人:今年球界で最も興味深い名前をランク付け」という特集記事だ。この中で大谷は堂々の1位に輝いている。
2018年にちなみ、今季メジャーで注目すべき18人をピックアップしたリストは、マーリンズからヤンキースへ電撃トレードされた昨季59発ジャンカルロ・スタントン外野手、マーリンズ再建に大ナタを振っているデレク・ジーター最高経営責任者、今オフ目玉のフリーエージェント(FA)選手を多数抱える“移籍市場の黒幕”との呼び声も高い敏腕代理人スコット・ボラス氏ら、錚々たる顔ぶれだ。だが、球界の“要人”を抑え、堂々たるトップに君臨したのは大谷だった。
寸評では、大谷がアリゾナで行われるスプリングトレーニングに到着する時は、2013年にジョシュ・ハミルトン、マイク・トラウト、アルバート・プホルスがキャンプ地で一緒に初会見に臨んだ時と同じ「熱狂」に包まれるであろうと予測。会見が終わると同時に「外国で前人未到の地に達するため、大谷はソーシア監督、エンゼルスと共に多岐にわたるチャレンジに取り組むことになる」としている。
今オフのエンゼルスは大谷獲得に限らず、積極補強に動いた。FAだった三塁手ザック・コザートと契約を結び、タイガースから二塁手イアン・キンスラーをトレードで獲得。外野手ジャスティン・アプトンとは5年の契約延長をした。球界屈指のスター、マイク・トラウトを擁しながら、3年連続でプレーオフ進出を逃しており、今季に懸ける意気込みはひとしお。記事でも「現在、最も興味深いチームの1つになる」と分析。今オフの補強を高く評価しつつ「もしエンゼルスがトラウトの旬を無駄にし続けても、それは努力が足りないからではない」と締めくくっている。
リストでは、16位にドジャースからFAとなっているダルビッシュ有投手も登場。昨季ワールドシリーズで起きた人種差別騒動では「称賛すべき品を見せた」と称賛したが、わずか3回1/3で自責点8を記録した事実を紹介。その上で「彼は球種のクセを読まれやすい不運な先発ローテ筆頭の才能の持ち主なのか、あるいは大量の三振を奪える圧倒的な球を持ちながら最大の舞台では影を潜めたピッチャーなのか」と疑問を呈している。日本人右腕が実はどちらのタイプなのか、今季以降のパフォーマンスに注目が集まるが、記事が指摘する通り「この疑問に答える前に、投げる場所を見つけなければならない」。まずは、今季はどの球団のユニフォームを着て開幕を迎えるのかに大きな関心が寄せられる。
なお、1位から18位までのランキングは次の通りだった。
1.大谷翔平投手(エンゼルス)
2.ジャンカルロ・スタントン外野手(ヤンキース)
3.デレク・ジーターCEO(マーリンズ)
4.アーロン・ブーン新監督(ヤンキース)
5.クレイトン・カーショー投手(ドジャース)
6.ブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ)
7.ホセ・アルトゥーベ内野手(アストロズ)
8.ロブ・マンフレッド氏(MLBコミッショナー)
9.スコット・ボラス氏(代理人)
10.ロナルド・アクナ外野手(ブレーブス)
11.エバン・ロンゴリア内野手(ジャイアンツ)
12.マニー・マチャド内野手(オリオールズ)
13.デービッド・プライス投手(レッドソックス)
14.ゲーブ・キャプラー新監督(フィリーズ)
15.アンドリュー・マカッチェン外野手(パイレーツ)
16.ダルビッシュ有投手(ドジャースFA)
17.カイル・シュワーバー外野手(カブス)
18.ブレンダン・マッケイ内野手(レイズ)
(Full-Count編集部)