西武ドラ3右腕、「同い年と思えなかった」昨年ドラ1今井に「追いつきたい」

『若獅子寮』に入寮した伊藤(左)と綱島【写真:上岡真里江】
『若獅子寮』に入寮した伊藤(左)と綱島【写真:上岡真里江】

伊藤ら新人が入寮、ドラ6綱島は初めて買ったグラブとバットを持参

 西武のドラフト3位・伊藤翔投手と、同6位・綱島龍生投手が7日、『若獅子寮』に入寮した。

 高校3年生時、プロ入り志願を提出するもドラフト外となり、「1年でも早くプロの世界へ」と独立リーグ(徳島インディゴソックス)へ進み、見事1年で夢を掴んだ伊藤。「今日が待ち遠しかった。やっと埼玉西武ライオンズの一員になるという自覚と、これからプロの世界でやってやるぞというワクワク感がより一層湧いてきました」と目を輝かせた。

 昨季入団した今井達也は同級生だが、「ライバル心というよりも、高校時代から、球のスピード、変化球の精度など、とても同い年とは思えなかった。プロに行くのはそういう選手なんだなと感じさせられた投手。僕は、『追いつきたい、追いつきたい』の一心で独立リーグで頑張っていました。今井の方が1年早くNPBの世界を経験していますし、まずは、しっかりとそこに追いつけるようにしたい」と、リスペクトを口にする。
 
「1回で1袋(32個入り)は余裕で食べちゃいます」というほどの大好物『チョコ大福』と、10円ガムを大量に買い込み、“癒し”の準備も万端。目標とする「開幕ローテ入り」を目指し、持ち前の投げっぷりの良さを存分にアピールすることを誓った。

 また、初の寮生活となる高卒ルーキーの綱島は「初めて家を出るので不安な気持ちもあると同時に楽しみもあります」と、やや緊張気味の面持ちで報道陣の前に立った。

“新居”には、野球を始めた小学校1年生時に人生で初めて買ったグラブとバットを持参。それを披露すると、「自分の原点である、少年野球時代を支えてくれたもの。当時の事をいろいろと思い出します。一番辛かったのは、チーム事情で、センターからキャッチャーへと移動させられた時。でも、今では、あの時キャッチャーをやったおかげで、(最大の武器である)肩が強くなったと思っています。その肩と足を、どんどんアピールしていきたい」と自信ものぞかせた。

 目標とする松井稼頭央を最高の手本に、「ずっと安定して活躍できる選手」を目指していく。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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