ヤンキースが本拠地の防護ネットを拡張 開幕戦までには設置完了へ
ファンの安全面を強化、過去には大きな事故も
ヤンキースは10日(日本時間11日)、本拠地のヤンキースタジアムで拡張する防護ネット設置の詳細を発表した。ネットの取り付け作業は2月に始まり、タンパベイ・レイズとのホーム開幕戦が予定されている4月2日までには作業が完了する見通しだ。
これまで観客を保護する防護ネットの拡張を求める声は多く上がっており球団は昨シーズンの段階で観客の安全面を強化することを約束していた。昨年の9月にはファウルボールがスタンドで観戦していた少女に直撃する悲劇的な事故が発生したこともあり、選手、ファンからも要望されていた。
これを受け球団は新たな防護ネットの設置を決定。建設会社等との協議の上、両ダグアウトの天井に取り付けられた格納できるネットと、ダグアウトの端からファウルのポールまで伸びる固定ネットを導入する。
両ダグアウトに取り付けられたネットは、試合中はダグアウト上部から9フィート(約2.7メートル)まで伸び、ネットの下部は上方向に向かって最大3フィート(約1メートル)格納が可能。これにより試合前の打撃練習ではホームプレート付近に防護用のケージが配置されるが、今まで通りに選手とファンが交流することができるようになるという。
選手との距離感、臨場感を味わえるのもメジャーリーグ観戦の醍醐味だが、ファンが安心して観戦できる環境作りも急務となっていた。ヤンキースも新シーズンに向けて準備を進めている。
(Full-Count編集部)