ソフトバンクのドラ3増田の一風変わった“野望” 新興メーカーを全国区に
名門・横浜高からドラフト3位で入団
笑顔で汗を流す姿が印象的だった。1月10日、福岡・筑後市内にあるソフトバンクのファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」の室内練習場でスタートした新人合同自主トレ。独特の緊張もあるプロとしての第1歩を踏み出した若鷹の中で、楽しそうにプレーする18歳がいた。
高校野球の名門中の名門である横浜高から昨季の日本一球団であるソフトバンクの門を叩いたドラフト3位、増田珠内野手だ。九州・長崎県の出身。高校通算は33本塁打ながら、昨年夏の神奈川大会では大会新記録となる4試合連続本塁打を放った右の大砲候補である。
支配下5選手、育成選手6選手の計11人が集まり、初めて合同自主トレを行ったこの日。持ち前の明るいキャラクターで、その輪を明るい雰囲気にさせていた増田は、高校時代までは中堅手。だが、ソフトバンクでは松田宣浩の後継者候補の1人として三塁手で育成していく方針でいる。
増田自身も内野手用のグラブを用意し、ドラフト指名後から内野手の練習を開始。この日もそのグラブでキャッチボール、ノックをこなし「内野は楽しみですけど、人工芝で打球が速くなるので、ビビらないように、顔を逸らさないように、たくさん打球を受けて上手くなれるようにしたいですね。見た感じはどうでした? 内野手っぽさは出て来ているのかなと思いますけど、まだまだですね」。報道陣の質問に答える際には体を質問者に向け、時には、年上ばかりの記者たちの笑いを誘う。堂々とした振る舞いには、18歳らしからぬ雰囲気と、大物感を感じさせる。