「超がつくほどの真面目」―科学の力を武器とする鷹・バンデンハークの秘密

改善された投球フォームでスタイルを確立

 その後、投球後にうまく力を逃がすことのできるフォームを考え、トレーナーと共にトレーニングメニューを改めた結果、徐々に改善。現在のスタイルを手に入れることができた。Project FASTBALLは現在、「Pitch Perfect」というインターネットサーバーを通した即時フィードバックシステムを開発。スリーブを装着することで、投球後、各関節の位置情報、速度、力などの情報を即座に接続されたデバイスに送り、投球を確認することができる。

 2018年からは「Project FASTBALL2」の指導も決まっており、引き続き怪我なく、速い投球を行うことはもちろん、2020年に行われる東京オリンピックで大きな成果を上げることが現在の最大目標となっている。しかし残念なことに、バンデンハークのように自ら自身の数値を測定してほしいと名乗り出る選手はほとんどいないことも現状である。

 日本にいるシーズン中でも、常にオランダ本国にいるオランダ代表首脳陣とは連絡を取り合い、状態の確認を行っているという。パフォーマンスに悩んだ際、心強い科学者たちに相談できるリック・バンデンハーク投手に来シーズンも注目だ。

【動画】バンデン圧巻の奪三振ショー! 力強いストレート、曲がりの大きい変化球で西武打線を翻弄!

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