原辰徳氏、念願の殿堂入りに喜び「まさか選ばれるとは」

野球殿堂入り通知式に出席した原氏(左)と金本氏【写真:細野能功】
野球殿堂入り通知式に出席した原氏(左)と金本氏【写真:細野能功】

長嶋氏も祝福「斬新な采配、用兵が際立っていた」

 巨人軍前監督の原辰徳氏(59)が念願の野球殿堂入りを果たした。財団法人野球殿堂博物館は15日、平成30年度の野球殿堂入りを発表。原氏は監督、コーチ退任後6か月以上、引退後21年以上を経過した人を対象とする「エキスパート部門」で96票を集め、当選に必要な92票(有効投票数の75%)を上回った。

「エキスパート部門」1年目の昨年は、殿堂入りした故・星野仙一氏(88票)、平松政次氏(84票)に次ぐ62票の次点で、当選必要数84票(有効投票の75%)に22票足りなかった。

 原氏は2年前の「プレーヤー部門」で243票を集めながら、わずか6票足らずで殿堂入りを逃し、プレーヤー部門の資格を失っており、7度のリーグ優勝、3度の日本一監督の実績がようやく評価された。

「まさか選ばれるとは思っていなかった。率直に驚いている」と原氏。「選手としては、それほど誇れる、大した選手ではなかった」と言うが、WBCで世界一監督にもなっているだけに「計15年指導者として、素晴らしい選手、チームスタッフに恵まれた。誇りと責任を持って野球界の発展に尽くしたい」と喜びを語った。

 長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督も「従来の常識にとらわれない、斬新な采配、用兵が際立っていました。より強く、もっと強くという思いから、成功に安住しない勇気が、2度にわたるリーグ3連覇という偉業に繋がったのだと思います」と祝福のコメントを寄せた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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