松井秀喜氏がファン、恩師・長嶋監督に感謝「心から感謝、申し上げます」
日米通算507本塁打、09年にはワールドシリーズMVP
巨人、メジャーリーグで活躍した松井秀喜氏(43)が一発当選、最年少で殿堂入りを果たした。財団法人野球殿堂博物館は15日、平成30年度の野球殿堂入りを発表。巨人からヤンキースに移籍。日米通算2643安打、507本塁打。2009年のヤンキース時代にはワールドシリーズでMVPにも輝き、大リーグの殿堂入り候補にもなっている。
1960年のスタルヒン、94年の王貞治、2014年の野茂英雄、16年の工藤公康以来、史上5人目の一発当選で45歳4か月の野茂氏の最年少記録も破った。91.3%の得票率は史上10番目。初年度の殿堂入りではスタルヒンの97.3%、王貞治の93.2%に続く史上3番目の高得票だった。
松井氏は「ファンの皆様に心から感謝申し上げます。私の野球人世の最大の師であります長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督に改めて、この場を借りまして、感謝申し上げたいと思います。20年間野球選手としてプレーしましたが、NPBでプレーしましたのは半分の10年だけです。それにも関わらず、野球殿堂入りの名誉を頂けました事を関係者の皆様に感謝申し上げます」とコメントを発表。
所要でニューヨークから帰国できず、父・昌雄さんが代理出席したが「7月の授賞式にはファンの皆様に直接お伝えできれば」と出席を確約した。昌雄さんは「長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督と一緒に国民栄誉賞を受け、殿堂入りも祝ってもらえた。こんな幸せなことはない。いつか必ず日本に帰ってきて、日本の野球に尽くしてほしい」と話した。「いつの日か指導者としてその手で、次代の日本を背負える4番打者を育てて欲しい」と祝福コメントを寄せた長嶋氏同様で、巨人入団1年目から「千日計画」で松井を育てたミスターのバトンは、松井に託された。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)