名手、天才、最強助っ人…来年殿堂入り候補者になる可能性がある野球人
日米で活躍の投手たちも
◯アレックス・ラミレス
1744試合6708打数2017安打380本塁打1272打点20盗塁 打率.301
本塁打王2回、打点王4回、首位打者1回、MVP2回、ベストナイン4回
ベネズエラ出身。1992年にマイナーでプレーをはじめ、98年にはインディアンスでメジャーに昇格するが定着できず。2001年にヤクルトに入団。勝負強い打撃で活躍。2008年に巨人に移籍、この年と翌2009年に連続MVP。2012年DeNAに移籍、2013年、外国人打者として初めて2000本安打を達成。翌年ルートインBCリーグ群馬に移籍。2016年から古巣DeNA監督に。チームを2年連続でCSに導く。
◯石井一久
NPB 419試合143勝103敗1セーブ4ホールド 2153回1/3 防御率3.63
最多奪三振2回、最優秀防御率1回 最高勝率1回
MLB 105試合39勝34敗 564回 防御率4.44
東京学館浦安高から1991年ヤクルトに入団。本格左腕投手として先発、救援の両方で起用され、94年には7勝。95年からは先発として起用される。速球と大きく変化するスライダーでヤクルト時代の奪三振数は投球回を上回る。2002年、ポスティングシステムでMLBドジャースに移籍。ドジャースでは2度2桁勝利。メッツを経て2006年ヤクルト復帰、2008年には西武にFA移籍。40歳まで投げる。引退後は解説者。
◯藪田安彦
NPB 520試合48勝72敗67セーブ112ホールド 1009回1/3 防御率3.81
最多ホールド1回
MLB 43試合3勝4敗 51回2/3 防御率7.14
上宮高校、新日鐵広畑から1995年ドラフト2位でロッテに。当初は先発で起用されたが、2004年に救援に転向。セットアッパーとして活躍。2007年に最多ホールドを記録し、最優秀中継ぎ投手に。2008年海外FA権を行使しロイヤルズに移籍。2シーズン救援投手として投げる。2010年ロッテに復帰。11年はセットアッパー、翌年から2年はクローザーとして活躍。2013年は1軍登板なし。引退後は解説者。
プレーヤー表彰の野球殿堂候補者は、引退後5年経過で自動的にエントリーされるのではなく、選出委員によって30人の候補者が選ばれる。これらの野球人が全員候補になるとは限らないが、つい最近までプレーしていた選手が、早くも殿堂入りの可能性が出てきた。歳月の過ぎる早さを感じる。
(広尾晃 / Koh Hiroo)