ホークス和田は松坂を「信じている」 中日テストの同級生に「絶対大丈夫」
1月23日に非公開で中日の入団テストを受ける松坂について「絶対に合格すると思っている」
ソフトバンクの和田毅投手が、1月23日に中日の入団テストを受けることが決まった松坂大輔投手に対して、思いを語った。1980年生まれ(和田は早生まれのため1981年生まれ)の“松坂世代の2人。和田がソフトバンクに復帰した2016年からはチームメートだった同級生について、19日の自主トレ後に「頑張れよとか、そんな上から言うことではないですし、頑張っているのは本人。それに向けてしっかり体を作っていっている。昨年末に投げている姿は知っていますし、本人とも連絡は取っているので、僕は絶対に大丈夫だと信じていますし、大丈夫だと僕は思っている」とキッパリと言い切った。
島根・浜田高では甲子園にも出場していた和田。だが、左腕にとっても、春夏連覇を果たし、京都成章との決勝ではノーヒットノーランと、聖地で幾多の名勝負、伝説を残してきた世代を代表する右腕の存在は別格だった。「高校の時から憧れの存在として見て来た同級生」だといい「期待というのは誰しもが、どの同級生もが思っていること」と、世代全体の思いでもあるという。
運命の歯車がかみ合い、奇しくもホークスでチームメートとなった2人。だが、松坂は右肩の故障に苦しみ、在籍3年間で1軍登板はわずか1試合。2人がチームの中心として活躍することはないままに終わった。ソフトバンクを退団し、現役のみにこだわった松坂の決断。「日本以外に行くよりも、日本でやる決断をしたというのは、本人にとっても大きな決断だったと思う。当然もどかしさはありますけど、それをとやかく言える立場ではないので、何も出来ないのは悔しい、辛いですけど、早く決まってほしいというのが1番の思い、願いです」と和田は願う。
昨秋には、右肩の状態が上向き、ボールを投げる姿も見ていたという左腕。「投げられる姿を僕は見ているので、(特集されたテレビで見ても)驚きもしなかった。それだけのボールを投げているのは知っているので、テレビでも見ても『そうだよね』という認識でした。絶対に合格すると思っている」とテスト合格を確信している。「あとはそこからですよね、そこから競争とか、信頼を勝ち取っていくというのはフラットな条件だと思うので、僕もですし、お互い頑張っていかないといけない立場なので」と話し、互いに1軍のマウンドに立つ姿を願っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)