前代未聞!? ほぼ全席2500円で100種超食べ放題、ホークス衝撃企画のなぜ
一部座席を除き全席自由席2500円で、ドーム内のフードが食べ放題
ヤフオクドームの飲食関係を手がけるテナント課の大山隆太課長が、その狙いを説明する。
「ファンの方々には、スタジアム内でまだ食べたことのないメニューがあるはずです。気になってはいるけど、まだ食べられていなかったというフードもあるでしょう。これを機会に、そういったものを食べてもらいたい、知ってもらいたいということで、この企画が生まれました。去年日本一になれましたので、ファンへの感謝の思いというものもあって実現することになりました」
「ヤフオクドームのフードには、様々なものがあるというのを、もっとファンの方に知っていただきたい。そのためのいい機会になるのではないか、というのも狙いにはあります。あとは普通の飲食店では当たり前になっていることは、どんどんチャレンジしていきたいとも思っています」
スタジアムのグルメを心置きなく堪能してもらい、まず、どんな食べ物があるかや、それぞれの味などを知ってもらう。好みのフードを見つけてもらうことで、それが後々、そのグルメの人気にも繋がっていくことになる。ある種、ビジネス的な視点から見ても、それだけの価値のある企画なのだという。
12球団イチ高額な選手平均年俸を払いながら、親会社からの赤字補填なしに単体経営で黒字を生み出しているソフトバンク。毎試合のようにスタジアムを埋める熱狂的なファンの存在も球団を支えているが、その一方でこういった経営サイドの“企画力”という点も、見逃せないポイントではないだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)