「サードしかない」―鷹・松田が激白、“歴代最高”への思いとグラブの秘密
グラブへのこだわりと今季への決意「2016年と同じ失敗はしたくない」
「サードへの愛着心は年々増してますよね。(2年前のメジャー球団の評価は)やっぱり譲れないところですよね。過去の話になりますけど、そこまでしてメジャーに行く必要がないと僕は今でも思っています。だからセカンドとかショートもあると言われていましたけど、現状はこうやって2年サードしか守ってませんし、そういった意味ではサードが本職というか、サードしかないんだなと思うし。そこの愛着は高まっていますね。
あとは、グラブへのこだわりが強くなってきた。年々、興味が行き始めたというか。守備にとって欠かせないのはグラブです。使いやすさ、重要性。僕はめっちゃ大きくしている。行き着いたのは大きいことなんです。誰よりも大きいと思いますよ。大きかったら入る面が大きい。そこにたどり着いた。とにかく大きくて使いやすいグラブ。大きすぎたら使いづらいけど、でも使いやすいという瀬戸際のところ。ちょっと前までは二遊間のグラブを使っていたんですけど、だいぶ伸ばしましたね」
全試合に出場し、最高の“相棒”とともに6年連続の守備タイトルを掴み取る。その結果、打撃の数字も築き上げることで、昨年までと同様にチームに大きく貢献できる。何より、天性のムードメーカーがすべての試合に出場していることがソフトバンクには大きなプラスとなる。
日本一の翌年という意味では、2016年シーズンと同じ状況。ただ、今季は油断はない。2年前にリーグ優勝を逃した原因について「チームワーク」と「ちょっとした奢りと甘え」と分析する松田は、こう続けた。
「(2年前は)その前に優勝したので、ちょっと奢りじゃないけど、甘えがあったかもしれないです。だから、あれだけの差を抜かされたのかもしれない。それが嫌なので、去年の2017年はチームワークを大切に、ピッチャーも野手も助け合いながらやった。これさえあれば行けると思います。どこのチームも強いですよ。本当に紙一重の戦いをしているので。それが143試合でちょっと開いたりしてるだけなので、いい試合をしたいなという思いです。とにかく、一番上で最後のゴールテープを切る。やっぱり2016年と同じ失敗はしたくないです」
2018年も、常勝軍団の中心には松田宣浩がいる。
(Full-Count編集部)