松坂大輔が中日の入団テストに合格 背番号は本人希望で「99」
プロ20年目のシーズンは中日でスタート
ソフトバンクを退団した松坂大輔投手の中日の入団テストが23日、ナゴヤ球場の室内練習場で行われ見事合格し中日入団が決まった。報道陣には完全非公開で実地され、西山和夫球団代表や森繁和監督ら首脳陣が見守る中、ブルペン投球を行った。「平成の怪物」の合否を確認するべく、この日の入団テストには約80人の報道陣が詰めかけるなど注目度の高さを伺わせた。
鳴り物入りで入団したソフトバンクでは右肩の故障に苦しみ、3年間で1軍登板わずか1試合のみ。ソフトバンクからは支配下契約を一度解除し、3軍リハビリ担当コーチの肩書きでチームに留まり、復帰を目指すプランを提示された。だが、あくまでも現役にこだわりを持っていた松坂はソフトバンク退団、他球団での現役続行を目指した。米独立リーグなどの可能性も視野に入れていたようだが、プロ入り時に西武2軍投手コーチだった森繁和氏が監督、西武の先輩の友利結氏が国際渉外担当を務める中日が救いの手を差し伸べる形となり、今回のテストが実現した。
プロ20年目を迎えるシーズンは所属先が決まらない中、オフは米国でトレーニングを続け中日の入団テストに備えた。右肩の状態は良好で順調なら沖縄・北谷で行われる1軍春季キャンプに参加する。松坂は今後、キャンプ、オープン戦などで結果を残し先発ローテ入りを目指すことになる。中日・松坂が今シーズンどのようなパフォーマンスを見せるか注目される。