3月来日豪州代表監督にフィッシュ氏就任 元日ハムのマイケル中村も入閣
オレゴン州出身の元マイナー投手、ABLパース・ヒートで監督経験も
オーストラリア野球連盟は25日、3月3日から始まる「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018『日本vsオーストラリア』」で来日する代表チーム監督にスティーブ・フィッシュ氏が新就任したと発表した。
オレゴン州ポートランド出身のアメリカ人で、ネブラスカ大学リンカーン校を経て1997年ドラフト22巡目でエンゼルス入りした右腕だ。マイナーや独立リーグでプレーし、現役引退後は指導者やスカウトに転身。2008年から11年までオーストラリアのワナルー・ジャイアンツでコーチを務めた後、2012年にオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)のパース・ヒートの監督に就任した。昨年はオーストラリアU18代表監督してカナダで開催されたワールドカップ5位に尽力。今年はU15代表を率いて、ワールドカップ予選会を勝ち抜いた。
トップチームで初めて指揮を執るフィッシュ氏は「世界中どのチームとも戦えると様子を示すためにも、日本はこの上ない場所だ。勝利は水もの。選手をよく知り、彼らが安定したプレーをできる能力があれば、その自信が勝利につながる」とコメントした。
コーチ陣も刷新され、ブルペンコーチにはオーストラリア人の母を持つ元日本ハムのマイケル中村氏が就任。マイケル氏は2003年にツインズでメジャーデビューし、翌年ブルージェイズに移籍。メジャーでは通算31試合に登板し、0勝3敗1セーブ、防御率7.51の成績だった。その後、2004年ドラフト4位で指名を受けた日本ハムに入り、2006年には39セーブを挙げてセーブ王に輝いた。巨人、西武を経て2012年を限りに引退。NPB通算成績は288試合で14勝9敗104セーブ31ホールド、防御率2.61の好成績を残した。
日本野球界をよく知るマイケル氏の加入は、オーストラリア代表チームの大きな“戦力”となりそうだ。
(Full-Count編集部)