左腕・王維中がブルワーズ退団、韓国・NCと契約 韓国野球初の台湾人選手に
25歳の台湾人左腕が韓国球界へ
韓国・NCダイノスは新外国人選手としてブルワーズに所属していた王維中(ワン・ウェイチャン)投手の獲得を発表した。総額90万ドル(約9800万円)で、韓国プロ野球で初めてプレーする台湾人選手が誕生することになった。
25歳の左腕は11年にパイレーツと契約後、13年にルール5ドラフトでブルワーズに移籍。翌年にメジャー初昇格を果たすも14試合で防御率10.90に終わった。昨年は3Aでリリーフとして47試合に登板し、6勝2敗、防御率2.05の成績を残してメジャー再昇格。主にワンポイントとして登板し、8試合で防御率13.50だった。
NCのユン・ヨンジュンGMは韓国地元メディア「スターニュース」の取材に対し「我々はこれまで王維中の成長を見守ってきた。今、メジャー経験がある若き左腕と一緒にプレーするときが来たのだ。台湾出身選手が韓国プロ野球でプレーする意味はとても大きく、アジア野球の門戸が広がる機会となる」とコメントしている。
昨年はリリーフとして投げていた王だが、NCでは先発として起用される。元々は先発投手であり、今回の配置転換には問題ない。すでにメディカルチェックを終えており、1月30日からキャンプ地であるアリゾナに向けて出発する予定だ。
今回の王の入団をきっかけに、台湾人選手が海外でプレーする選択肢が広がっていくのか。今季の投球に注目が集まる。
(苅田俊秀 / Toshihide Karita)