インディアンスが2019年からユニのロゴ変更 先住民への人種的配慮から
酋長「チーフ・ワフー」ロゴをユニフォームでは使用せず
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは29日(日本時間30日)、2019年からインディアンスがユニフォームのロゴを変更すると発表した。インディアンスは長らく「チーフ・ワフー」と呼ばれるネイティブアメリカンの酋長のイラストをロゴとして使用してきたが、人種差別にあたるとして、近年ネイティブアメリカンの人権を主張する団体などから撤廃を要求されていた。
マンフレッド・コミッショナーは、声明の中で「MLBは人種差別のない多様性を受け入れる文化を創り上げることに尽力している」とし、長きにわたり、インディアンスとロゴの使用について話し合いを重ねたことを明らかにした。球団オーナーのポール・ドラン氏は、チーフ・ワフーのロゴが長年ファンに愛され、球団の歴史の一部であることを主張したというが、最終的には時代の流れにあわせ「メジャー球場で使用することは適切ではなくなった」ことに同意。2019年からユニフォームのロゴとして使用しないことになったという。
1989年公開の大ヒット映画「メジャーリーグ」でフィーチャーされたことから、インディアンスのロゴ「チーフ・ワフー」は日本でもよく知られていた。
ネイティブアメリカンを模したロゴやチーム名の使用問題は、MLBに限らず北米スポーツ界で幅広く論議されているテーマだ。今回のインディアンスの決定が、他チームの動向にも影響を与えることになりそうだ。
(Full-Count編集部)