アルトゥーベ&コレアが断トツ MLB公式サイト予想 今季最強二遊間コンビ
成績予想システムの数値から算出、上位には昨季PO進出チームが揃う
試合の要所で二遊間が完成させる華麗なダブルプレーは、ファンの心を鷲づかみにする。身体能力抜群のメジャーリーガーが見せるアクロバティックなプレーにため息をつくことも少なくないだろう。それでは、今季メジャー30球団の中で二遊間トップ5を選ぶとしたら…。MLB公式サイトでは、そんな疑問に答える特集記事を掲載。堂々の1位に輝いたのは、昨季ワールドシリーズ覇者アストロズのホセ・アルトゥーベ&カルロス・コレアだった。
記事では、米データ専門サイト「ファングラフス」の成績予想システム「スチーマー」が弾き出した攻撃指標(Off)と守備指標(Def)の合計値を、それぞれの選手の評価値に設定。各球団の二遊間を守る2選手の合計評価値を算出し、数値の高かった順にメジャー二遊間ベスト10を紹介している。攻撃指標(Off)は打撃と走塁がリーグ平均をどれだけ上回っているか、守備指標(Def)はUZRのように防いだ失点数がリーグ平均をどれだけ上回っているかを加味して弾き出された値だという。
1位に輝いたのは、世界一の二遊間コンビ、アルトゥーベ&コレアだ。昨季リーグMVPに輝いた二塁手アルトゥーベは、実は守備指標がリーグ平均より下のマイナス値(-1.2)と予測されているが、それを補って余りあるのがコレアの存在だ。寸評では、まだ23歳のコレアはキャリアの最盛期を迎えておらず、攻守両面でさらに価値を高めるであろうことを予測。2位のオリオールズに15ポイントの差を付ける圧倒的トップとなった。
2位に入ったのは、今季からマチャドが遊撃にコンバートされるオリオールズだ。マチャドは昨季までJ.J.ハーディが遊撃を守っていたため三塁に就いていたが、今季から本来の守備位置に転向。WBCでオランダ代表だったスクープと二遊間コンビを組む。
トップ10に挙がったチームのうち、7チームが昨季プレーオフに進んだ強豪チーム。野球では、捕手、二遊間、中堅のセンターラインが固定できるチームが強いと言われるが、まさにその仮説を後押しするランキングとも言えそうだ。今季も数々の名プレーが誕生することに期待したい。
以下がMLB公式サイトが選ぶ二遊間ベスト10だ。()内は攻撃指標と守備指標の合計値。
1.アストロズ:ホセ・アルトゥーベ(21.8)+カルロス・コレア(35.1)=56.9
2.オリオールズ:ジョナサン・スクープ(8.6)+マニー・マチャド(33.3)=41.9
3.インディアンス:ジェイソン・キップニス(ー1.4)+フランシスコ・リンドア(36.6)=35.2
4.ドジャース:ローガン・フォーサイス(ー0.5)+コーリー・シーガー(32.6)=32.1
5.ナショナルズ:ダニエル・マーフィ(9.3)+トレア・ターナー(19.9)=29.2
6.レッドソックス:ダスティン・ペドロイア(7.7)+ザンダー・ボガーツ(14.7)=22.1
7.エンゼルス:イアン・キンスラー(3.7)+アンドレルトン・シモンズ(14.4)=18.1
8.ツインズ:ブライアン・ドージャー(15.1)+ホルヘ・ポランコ(1.8)=16.9
9.カブス:ハビエル・バエツ(2.6)+アディソン・ラッセル(13.4)=16
10.ジャイアンツ:ジョー・パニック(6.0)+ブランドン・クロフォード(9.6)=15.6