最速155キロのドラ7右腕ら新人5人が抜擢 楽天1軍キャンプで期待の若手
藤平はルーキーイヤーに3勝、今季はローテに入って活躍を
○藤平尚真投手(19歳)
1軍通算8試合3勝4敗0セーブ0ホールド 防御率2.28
2018年は開幕からローテを担うべき右腕。横浜高から2016年のドラフト1位で入団し、2年目を迎える。ルーキーイヤーの2017年は開幕こそ2軍で迎えたが、6月に1軍初登板初先発。8月に初勝利をマークし、チームの大型連敗を2度止めるなど、高卒ルーキーらしからぬ堂々たるピッチングを見せた。楽天の未来を背負って立つ右腕である。
○池田隆英投手(23歳)
1軍登板なし
創価高、創価大を経て2016年のドラフト2位で楽天へ。大学時代はソフトバンクにドラフト1位で入団した田中正義と2枚看板を背負い、最速は151キロの右腕。ルーキーイヤーは1軍登板は無しに終わったが、イースタンリーグで11試合に投げて4勝1敗、防御率2.72とまずまずの成績を残した。ローテ争いに割って入っていきたいところ。
○宋家豪(ソン・チャーホウ、25歳)
1軍登板5試合0勝0敗0セーブ3ホールド 防御率3.86
2017年終盤に彗星のごとく現れたパワー系台湾人右腕。台湾の国立体育大学から2016年に育成選手として楽天へ。台湾プロ球界の統一からドラフト指名されたが、入団せずに日本プロ球界を目指した。1年目の2016年にイースタンリーグで6勝をあげ、2017年はチャイニーズ・タイペイ代表としてWBCに出場。ファームでの好投が評価され、7月末に支配下契約に。8月に1軍デビューを果たすなど5試合に投げた。ポストシーズンでもメンバー入りを果たしており、2018年の飛躍が期待されている1人だ。
○渡邊佑樹投手(22歳、新人)
富士学苑高から横浜商科大を経てドラフト4位で楽天入り。ボールの出どころが見えづらそうなフォームから、最速144キロの真っ直ぐやツーシーム、チェンジアップなどを投げ込む左腕。チームにとっては貴重な左投手で、昨季、中継ぎでブレイクした高梨のようにいきなり出番をつかめるか。
○寺岡寛治投手(25歳、新人)
東海大福岡高から九州共立大、九州三菱自動車、BCリーグの石川ミリオンスターズを経て、ドラフト7位で楽天が指名した。高校時代に肘の疲労骨折を負ったことで、大学では外野手としてプレー。社会人の九州三菱自動車で強肩が目に止まり投手に再転向した。最速155キロのストレートが最大の武器で、即戦力としてリリーフ陣の一角に入ることを期待されている。