育成から這い上がる男たち 2018年“ネクストブレイクの原石”は?
DeNAの笠井、楽天の島井は育成から今オフに支配下に昇格
また、中日の木下雄介投手は一度は、会社員となりながらも“脱サラ”の末にプロ入りした右腕。生光学園高から駒澤大に進むが、故障で大学を中退。一度は会社員となったのだが、2015年に四国アイランドリーグplusの徳島へ入団し、2016年の育成ドラフト1位で中日に入団した。最速150キロを誇り、1軍投手陣の枠に割って入れるか。
一方、DeNAの笠井崇正投手と楽天の島井寛仁外野手の2選手は、オフの間に支配下契約を勝ち取った。
笠井は2年目となる右腕。旭川西高から早稲田大学へ進んだが、硬式野球部をすぐ退部。その後は硬式野球サークルで野球を続け、2016年は在学しながらルートインBCリーグの信濃に入団。2016年育成ドラフト1位で入団すると、1年目はイースタンリーグ25試合で3勝3敗2セーブ、防御率3.72。オフの台湾でのアジアウインターリーグでは10試合に投げて防御率0.00の好成績をマークした。最速151キロを誇り、1月12日に支配下契約となることが発表された。1軍キャンプにも名を連ねており、そのまま開幕1軍入りすることも可能性は十分にある。
島井は俊足を武器とする外野手。2012年のドラフトでは5位指名だったが、2014年オフに育成契約となった。昨季ファームで28盗塁をマークして、イースタン盗塁王を獲得し、打率.295を記録。10月31日に一度、自由契約公示されたが、11月下旬に支配下契約として再契約を結んだ。俊足、強肩の外野手で、定位置争いに割って入れるか。
積極的に育成選手を獲得しているソフトバンク、巨人にはやはり楽しみな選手が多いが、他球団にも将来性を感じさせる選手がいる。ダイヤの原石の原石である育成選手。ここから、次に大化けを遂げる選手は誰になるだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)